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動画付き【わらべ歌遊び】黄金の勇士

わらべ歌遊びを紹介します。
今回は「 黄金の勇士 」です。
何でわらべ歌?と思う方は下の記事をお読みください。


まずは

動画をご覧ください

 お手伝いできる人間様がいなかったため、マグネットピンを人と見立てて動画を作りました。
少々、無理があったかもしれません。

環境設定

人数:5人~
年齢:4歳~
準備するもの:お手玉 1つ


お手玉がない場合

↑この動画の初めにペットボトルのキャップで作るお手玉の解説があるのでご参考までに。

歌詞

さらばと さらばとせ 
しずかにまわせよ こがねのゆうし
おにの しらぬうちに 
いわお

 いわおは漢字にすると「巌」と記します。険しく硬い岩を意味するのですが、巌のポーズをみると何となく、険しい岩になりすましているようにも見えます。
 わらべ歌は歌の意味を考察するのも楽しいです。なかなかWEB上の情報が乏しいのが現状ですが、遠野のわらべうたを伝承していた阿部ヤヱさんの書籍に歌についての語りが記載されていることがあります。

ルール

1.鬼を1人決めます。(鬼以外は子とします。)
2.子は円を描くように内側を向くように座ります。
3.円の中に鬼が入り、体育座りをして顔を伏せます。
4.全員で歌を歌いながら、リズムに合わせてお手玉を
  どちらか隣の人へ渡します。同じ人へ戻しても良いです。
5.歌の終わりの「いわお(巌)!」でお手玉を持っている人も、
  持っていない人も わきの下に拳を隠します。
6.鬼が顔を上げて、誰がお手玉を持っているか吟味します。
7.鬼が「〇〇さん」と持っているであろう人を指します。
8.子が全員で「正解は 大当たり(おおはずれ)!」と言いながら
  手の内を見せて答え合わせをします。
9.鬼がお手玉を持っている人を当てられたら、鬼と子が交代します。

これを何度も繰り返して遊びます。

ねらい

・わらべ歌遊びを通して相互的対話を楽しむ。(社会性)
・お友だちに当ててもらえるという”他者への期待感”を育む。(社会性)
・「〇〇だけど●●する」という自分を律して逆の行動をとる。(言語・認識) ※この遊びでは「当ててほしいけど、持っていないふりをする」など
・相手の順(歌)が終わるまで待つ。(言語・認識)
・相手の気持ちを想像し、行動する(社会性)
・子、鬼の役割を果たす(言語・認識)

考えられる行動と対処法

・鬼役でないのに持っている人を言ってしまう。
または答えを教えてしまう。

 これには様々な理由が考えられます。
  1.注意喚起
  2.内言語が発達途上
  3.衝動性が高い

  この中のどの理由なのか、
または2つ以上の理由なのか。
  それによって関りが変わります。
 1の場合。
  
自分を見てほしい・構ってほしいという欲求が、
困らせる行動をとりたくなる要因となります。
  そのため、頑張っているときに目線を配るので
す。
  それを学習すると「困らせると構ってもらえる」
という誤学習から「頑張っていると見てもらえ
る」という学習に変わっていきます。
  すぐに対応が変わらない子もいますが、トークン
法を使って良い行動と
  そうでない行動を構造化するのも良いでしょう。
 2の場合。
  内言語とは心の中にだけ保たれる言語のことで
す。口で話をしたり、手話で表現したりするもの
は外言語と言います。おおよそ3歳くらいから独
り言、つまり自分に対して語り掛けるという行動
が見られます。
  このことによって自分の中で考えを広げるように
なります。
  内言語自体は0歳から持っているケースが多いの
ですが、外に出すためのツール(声)をうまく使
いこなす身体的発達が追い付いてやっとそれが外
に出されて外言語となります。徐々に相手に伝え
る言語性が高まり、内言語を獲得します。
話は戻ってこれが要因となると、悪気はありませ
ん。「いわお!のときには話をしない」という、
共通ルールがあった方が行動指標があって、わか
りやすいかもしれません。
3の場合。
衝動性を止めるということは、物理的に抑える
こと以外は正直なところ難しいものです。しかし
それはやってはいけないことです。
これは本当に皆さん困って色々工夫しているとは
思うのですが、アイディアとして1つ提案です。
「呼びかけ唄」というものがあり、「カラスが泣
いたら帰えろ」もその1つなのですが、歌を歌っ
て鬼の気持ちが整うのを待つという方法です。
喋っちゃダメと言ってもなかなか難しい子は
歌って気持ちの高ぶりを発散すると、少し落ち
つくケースがよくあります。


いかがでしたでしょうか?
わらべうたあそびはルールが単純なので、年齢が高くても楽しめるのがメリットです。
異年齢交流の時間などにも楽しめるので是非やってみて下さい。

お掃除係の実習を体験した保育士さん、きちんとした指導・教育を受けられずも頑張る支援者さん…など現場に困り感を持っている方へサポートすることで、子どもたちに還元されるものがあるのではと信じています。よろしくお願いします。