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映画ニワカで何が悪い

映画が好き、と言っても自分より好きな人なんて沢山いるから自分はいつまでもニワカのままでいたい。

一概に映画が好きとは言っても映画なんてこの世に数万数億とあるものだから全てが見れてる訳では無い。当たり前だ。
でもとある映画館の空気感が好きでそれから映画の虜になってしまった。

映画自体はそれを見る前から好きだった。
朝の上映から夜まで1日4~5本みて帰るようなことを時々してはストレス発散をして気分良く帰ることを3ヶ月に1回程の楽しみにして足を運んでいた。

今年の6月くらいに向かったローカルな映画館。
本当にレトロで席は2階まであったが数は少ない。
でも不思議と落ち着く場所だった。
だんだん暑くなってる季節にそのレトロな映画館は涼しく上映前から人が沢山いた。
涼しいだけではなく、ある映画が目当てでみんな来ていた。

『RRR』というインド映画。

映画自体はナートゥというダンスや歌でとても有名だ。某世界の果てまで行く系番組がネタにした後だったからか親子連れの客も少なくない。
自分自身すごく楽しみだったが思わぬサプライズで
その映画館は酒が売っている。自分はほぼ毎日のように酒を飲んでいた。今はそこまでだがその時は毎日鬼ころしを2つほど飲むほどのアルコール好きだった。
そんな自分にとって好きな酒を飲みながら映画が見れるなんて夢のような場所だった。
好きな酒を買って開演すると同時に缶を開け見る。
これほどの至福などないと思う。それほどの快楽な時間だった。

そして何より驚いたのは映画の内容ではない。
エンドロールが完全に終わった時だ。

自分の住んでいる場所が田舎だからか、それともローカルな小さな昔ながらの映画館だからか
どこからともなく拍手が起こった。
嘘ではなく本当に。いやマジで。
自分も思わず拍手をした。
横にいた父や母もしていた。
ローカルならではの良さなのだろうか、それとも『RRR』に魅了されたからなのだろうか。
それにしてもあの瞬間の一体感は心地いいどころの話ではなく涙が出そうになった。
涙腺の弱い私は映画の最中でも泣きそうになったが、それでもあの拍手には感動した。
その場にいた全員が『RRR』に魅了された合図だったかもしれない。

内容も好きだったがやはり映画という空気感も好きだ。
私は今日も映画を見る。

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