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家族に対するコンプレックス

兄が苦手だ。

兄はすごい人、これは紛れもない事実。
努力もするし才能もあり頭もいい。
すごいとは思う。
きっと色んな人が兄に憧れや尊敬を覚えているだろうと思った。

外面が良ければいい。
兄がよく言っている言葉だ。

「お前が不幸だと俺は嬉しい」
「お前の家族の中のカーストはペットよりも下」
「お前のせいで俺もコロナになった」
「部屋から出てくるな」

これらもよく言われる言葉だ。
だからいつも顔色を伺っていた。

ある日いつものように言われ兄が満足した後部屋に帰った。
その時思わず涙が出てしまった。
一緒にリビングにいた母はそんな私を見て
「あれは兄の口が悪すぎる、私からも兄に言っておく」
と慰めのようなことを言ってくれた。
だが父は違った。
「いつもの事なのに何故泣くの?」
本当に分かってないようだった。
父も母も教職員をしている。
いじめに気が付かない教員ってこんな感じなのだろうかとショックのような分からない感情を受けた。

今年兄が家を出る。
この事実に心から安心している。

これで自分の腕を傷つけないで済む。
自傷がバレた時でさえも兄は病んでるアピールと笑っていた。
全てお前のせいだと叫びたかったが兄に対する恐怖心に蝕まわれ笑うことしかできなかった。

きっと数ヶ月後には腕も綺麗になって私の精神面も安定している、そう信じてる。

家族のことは嫌いじゃないのは事実。
そして私が1番恐怖する存在であることも事実だ。

早くコンプレックスなんて抱かずに
自由に勉強して生きたいな

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