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【中学生主催!】学校のアタリマエをぶっ壊せ!〜学校をワクワクする場にする仕掛けづくり〜イベントレポート

10月9日、第3回目となるワークショップ、
「学校のアタリマエをぶっ壊せ!〜学校をワクワクする場にする仕掛けづくり〜」を開催しました!

中学生から大人まで、8名の方が参加してくださりました!少人数ではありましたが、その分一人一人の考えをじっくり聞くことができましたし、その結果私自身も深く考えることができるワークショップでした!参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました!
今回は、そんなワークショップのレポートです。最後に私の今の想いも書いていますので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

そもそも「ワクワクってなんだろう?」

この言葉から始まったワークショップ。
今回のワークショップの名前にもある「ワクワク」は、枠の外にある感情だと思っています。

例えば、私はずっと、自分に自信を持ちたい!と思っていたけれど、反対に自信を持っちゃダメだ!って思っていました。「自信を持っちゃダメ」という枠を自分の中で作っていたんです。でも、神山まるごと高専のサマースクールで、同い年の子たちが、自信を持ってキラキラ輝いている姿を見て、「自信を持っていいんだ!」と思い、その枠の外に出てみました。
すると、もちろん自信はついたし、もっと「ワクワク」するようになったんです。

だから、ワクワクとは、枠の外にある気持ち、つまり、当たり前をぶっ壊した先にある気持ちなんです。

それなら、今ある当たり前をぶっ壊す事ができれば、学校がワクワクで溢れる場所になると思います。

グランドルールも当たり前をぶっ壊す!

そんな今回のワークショップでは、グランドルールを設けました。(たくさんのワークショップに参加して、新たに取り入れたことです!)

①自分の中にある『アタリマエ』に気づいて、ぶっ壊す。
今回やったことは、「学校」の当たり前をぶっ壊すことでしたが、自分の中にもたくさん当たり前があると考え、その当たり前に気づいて、ぶっ壊して、より自由な発想で考えていただきたました。

②会話は誕生日順で!
短い時間の中で、会話誰から誰から、となると時間がとられてしまうので、会話の始まりは誕生日が一番早い人ということにしました。
「4月生まれが3人もいる!」というグループがあったりと、その話ですぐに場が和んでいました。

1. 学校のアタリマエの共有

はじめに行ったことは、学校のアタリマエの共有です。今回は、Googleジャムボードを使用し、いるアタリマエ、いらないアタリマエ、微妙なアタリマエに分けながら、たくさんのアタリマエを共有していただきました。

例えば、
私は修学旅行とっても大好きなので、いるアタリマエ。
私の学校、スマホの持ち込みの禁止というアタリマエがありますが、バスで移動する私にとっては、スマホは連絡手段として欠かせないもの。だから、いらないアタリマエ。
鉄棒の授業。鉄棒が苦手な私にとって、鉄棒の授業は恐怖でしかありません。でも、楽しい時だってある。だから、微妙なアタリマエ。

ですが、これは私の価値観にしか過ぎません。修学旅行が苦手で、だから「いらないアタリマエ」という人がいてもいいんです。参加者自身の価値観で共有、分類分けをしていただきました。

いるアタリマエ
いらないアタリマエ
微妙なアタリマエ

このワークをする度に思うのが、いらないアタリマエがとても多いということです。普段から、これいるのかな?と学校のアタリマエに疑問を持つ私でも、いるアタリマエ、微妙なアタリマエよりもいらないアタリマエが一番多いことには、毎回驚いています。
それでも、いるアタリマエや微妙なアタリマエもあって、いるアタリマエがあるということの再認識と、新しい発見につながりました。

2. 学校のアタリマエをぶっ壊せ!

次に行ったことは、2つのグループで分かれて1つ目のワークで出したアタリマエをぶっ壊せるモノを考えていただきました。
モノというとなんだか神山まるごと高専を思い出しますが笑、モノは、付箋のような物も当てはまりますが、それだけではなく、空間や体験、概念も当てはまります。
そして、既存のモノを使ってアタリマエをぶっ壊すのも○
新しいモノを生み出してアタリマエをぶっ壊すのも○
ルールはつくらず、自由な発想で、アタリマエをぶっ壊していただきました。

グループ1

前半10分の話し合いのまとめ
後半15分の話し合いのまとめ

「昔を全て否定するのではなくて、新しいものをそれにプラスする形にで作っていく」
この言葉が、とても心に残っています。
私は、つい昔のことを全て否定しそうになってしまいますが、そうではなくて、「昔のこと+新しいこと」という形で作っていくことが大切だということを学びました。
そして、最近学んでいるシステム思考でも聞いた、「全ての事が繋がっていて、他が変わればどこかで変化が起こる」という事が体感できるプレゼンでした。

グループ2

前半10分の話し合いのまとめ
後半15分の話し合いのまとめ

グループ2は、結論ではなく、ワクワクの種であるモヤモヤが残る形で終わりました。
それでも、「苦手を克服するよりも、長所を伸ばしたり、何か一つに長けている方が重要」という価値観が参加者の中で共有され、とても大切なことを再確認することができました。

3. 理想の中学校を創ろう!

最後に、大人と中学生の二つのグループにわけて、理想の中学校を創っていただきました。

グループ大人

グループ大人が創った理想の中学校

中学生の参加者から、「1週間にたくさんのことを体験できるから、可能性がたくさんあるということを日々感じられる学校ですっごくいいと思った。」とコメントをもらったこの中学校。私もプレゼンを聞いていて、こんな学校あったら行ってみたい!ととてもワクワクしました。
そして、30分間の話し合いの中で、大人たちがとっても笑顔で、楽しそうに中学校を創っていたのがとても印象的でした。

グループ中学生

グループ中学生が創った理想の中学校

話し合いの中で、「今の学校が居心地悪い」という声を聞きました。
「今の学校が居心地が悪いから、じゃあ違う学校行けばいいじゃんってなるけれど、『転校』という事が大きくて難しくてできない。」
だから、『転校』というアタリマエをぶっ壊したこの中学校は、すごくいいなと感じました。そして、今学校に居心地が良い人でも、いろんなところにいくことができるから、可能性が広がって、この中学校もとっても行きたくなりました。

二つのグループとも、とても行きたくなる、ワクワクする中学校でした!

このような流れで、ワークショップを終えることができました。zoomの操作や、司会進行など、一人でするのにとても緊張していましたが、暖かい雰囲気の中で、自分がやれることは全てできて、2回目のワークショップから成長を感じました。

【最後に】私の想い

私がぶっ壊したい学校のアタリマエは、「子どもたちが未来に対して、不安を抱いていること」です。

「大人になることが怖い。」
「私なんて社会に出ても何もできない。」

そんな言葉を、今までたくさん聞いてきました。
そんな言葉を発する子たちは、とても苦しそうな、悲しそうな表情をしていたことを覚えています。
そんな言葉を発する子たちは、ワクワクすることに、未来と向き合うことに、たくさんのことに、諦めていることも、伝わってきました。
でも、私は大人になることにとてもワクワクしているし、何もできないと思っていません。むしろ、未来は私たちが作っていけるものだから、未来だけは、私たちが作っていけるものだから、できることやしたいことがたくさんあります。
だから、
「未来って不安ばっかりじゃないんだよ。楽しいんだよ。」
ということを、まだ社会にも出ていない・まだ子どもたちの言う未来を生きていない中学生ですが、そんな中学生ながらにも伝えたいです。

ですが、私は、「夢を見つけろ。」や「夢を抱け。」と、そんなことを言いたいわけではありません。
確かに、夢を持ったら良いなとは思うけれど、全ての子どもたちが夢を持つことがゴールなわけではなく、全ての子どもたちが未来に対してその子どもたちのワクワクといった少しでもプラスな感情を抱くことがゴールです。

そして、毎日の生きる活力や、そのプラスの未来を信じて、今の勉強や何かをすることの理由となったり、今やっていることが無意味だと思わないでほしいのです。

全ての子どもたちが、生きることが無意味だと思わないでほしいのです。

未来は明るいから、未来だけは変えられるから、そんな未来を信じて、毎日を生きてほしいのです。

だから私は必ず、学校のアタリマエをぶっ壊します。
学校を小さな枠に閉じ込めている、子どもたちを小さな枠に閉じ込めている学校のアタリマエをぶっ壊して。

でも、今は、起きている物事を変えるのではなくて、考え直すきっかけをつくりたいと思っています。
きっと、物事を変えたって応急処置でしかなくて、持続性がないと思うんです。その先もずっとずっと変化し続ける必要があると思います。
だとするならば、今の学校や社会に必要なことは、「〜し直す」ことではないでしょうか。
『問い直す』『考え直す』『学び直す』。他にもあるかもしれませんが、私はこの3つの「し直す」ことがとても重要だと思っています。だから私は、「問い直す」「考え直す」を、物事を変える前に当事者の私たちがする必要があると考えています。

私は、「学び直す」場・きっかけはまだ提供できません。でも、その代わりに「考え直す」「問い直す」場・きっかけは提供できます。
だからこそ、私が活動する意義がそこにあると思っています。

今私にできることは、中学生という視点で、アタリマエを考え、発信し、皆さんに問い直す・考え直す種を提供することです。
だから、これからも、私は学校のアタリマエに対して疑問を持ち続けるし、それを発信し続けます。

学校のアタリマエをぶっ壊せると信じて。
子どもたちが大きな枠で、自分のしたいことを見つけて、自分が信じた道を信じ続けられるようになると信じて。


最後まで読んでいただきありがとうございました。
第4回目ワークショップも開催しようと考えていますので、参加したい方は、私のFacebookページへいいねをして待っていただけたら嬉しいです。また、noteでも告知しようと考えていますので、こちらもフォローよろしくお願いいたします☺️

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