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あなたの前提、私の前提

こんにちは。Hinaです。
私は社会福祉士として、精神や発達、知的障害のある方と毎日関わります。その時はいつも”相手の理解度”に合わせることを心がけて、会話をしています。支援者として何ら特別な対応ではないのですが、この考え方は支援の場以外でも活かせるのではないかと思ったので、記事にしてみます。

◇相手の理解度を前提に話す

前述したように、障がいのある方に対して何か説明をする時には、理解の仕方や情報処理の仕方にどのような特性があるか?を考える必要があります。相手の知的レベルに合わせた言葉選びはもちろん、処理速度に合わせたスピードで話すこと、聴覚より視覚から得た情報の方が処理しやすい方には、言葉よりイラストや紙に書き下ろした説明をすることなど、工夫すべき点はたくさんあります。そのようになにか工夫をするとき、私はなるべく彼らにとっての”前提”を見つけてから話すよう心がけています。

この”前提探し”が、支援の場以外でも活かせるのではないかと考えました。例えば仕事でプレゼンをするとき。プレゼンで相手を惹きつけるためには、まず冒頭で相手の常識を覆すような非常識な内容を示して興味を誘うことがコツだと聞いたことがあります。相手がA=Bだろうと思い込んでいるところに、冒頭で「A=Cだったのです!」と言われれば、その後の説明を聞きたくなります。
この時、相手にとっての非常識を提示するためには、まず相手にとっての常識を知る必要があります。相手が何を前提にプレゼンを聞きにきているのか、どこまで知っているのかなどを理解する必要があるのです。

◇前提は十人十色


そして、相手にとっての常識や前提は、自分にとってのそれと同じものとは限らないということを忘れてはなりません。「私はこれについて知らないし、あの人も知らないらしい。だから今度のプレゼンの相手もきっと知らないだろう!」は全く当てになりません。相手の常識を知るためには、まず、0から知りに行く必要があります。
知っていることも、既存の知識から感じ取った印象も、それに対する考え方も、全て人によって異なります。当たり前のことに聞こえるかもしれませんが、意外と「私もこの人もそうだから、みんなそうだろう!」と、一緒くたに捉えてしまいがちです。あくまでも人によって前提条件が異なると意識する必要があるのです。

◇家庭でも生きる「前提探し」

子育てや家事の分担について、家庭で揉めた経験がある人も多いのではないでしょうか。この考え方は、そのような日常生活での小さな出来事にも応用できます。
「ズボンのポケットにティッシュを入れたまま洗濯に出すなんて!」と憤慨した経験をお持ちの方もいるかもしれません。怒りたい気持ちもわかりますが、一度考えてみてください。ティッシュを出してから洗濯カゴに入れる習慣は、あなたが育った家での前提条件ではありませんか?そのお相手の実家では、もしかしたら洗濯機に入れる直前にチェックしていたのかもしれません。それなら、洗濯カゴに入れる前にティッシュを出す必要はない環境で育ってきています。相手の前提条件を考えると、相手に対して的外れな期待をしていたということにも気が付きやすくなります。

◇まとめ

ということで、今日は「前提探し」の観点で色々と書いてみました。
何かお役に立てれば幸いです。

では、また💐


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