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【風呂酒日和72-1】 羽衣湯(はごろもゆ)

【風呂酒日和(フロサケびより)】
どこかで銭湯を見つけると、つい寄り道したくなる。
銭湯から出ると、つい一杯飲みたくなる。
そんな私がふらりと立ち寄った、心と体とお腹を満たす、銭湯と居酒屋をまとめたマガジン。


い、いたい…。
腰、というか背中あたりがめちゃ痛い。

今日の私は夕方辺りから背中に謎の痛みを感じていた。
慢性肩こりだし、反り腰気味だし腹筋も背筋も皆無だし、今日は荷物も重かったしで思い当たることは盛りだくさんなのだが、なんだかいつもとはちょっと違う気配。
うーん、なかなか痛いぞ...。

これは湯治だ。
湯治しかない。
そうと決まれば駅前からあまり歩かないところにある銭湯に行きたい。


西新宿五丁目。
はじめて降りたかも。
降りてすぐ目に入ったのは通り沿いのかに道楽。
大きな看板のかにさんの足がゆっくりと動いている。ほうほう。
でもさすがに銭湯帰りに一人でかに道楽するのは道楽が過ぎる気がするからなしだな...。

背中をさすり、よちよち道を歩きながら銭湯に向かい、ついでにきょろきょろと良さそうな店を探す。
お、あそこに見えるのはオリオンビールの提灯では?ということは沖縄料理かな?沖縄料理もいいね。海ぶどうと島らっきょう大好き。

小道をすすすっと入っていく。
なんか駅名的には「新宿」と付いているが小道に入ると昔なつかしい感じの小さなお店があったり住宅がぽつぽつと現れる。旧商店街という感じ。
お、赤提灯。と思ったら、違った。居酒屋ではない。
庚申堂とのこと。赤ちょうちんを見るとなんでも酒場だと思っちゃう飲み頭な私。

そんなこんなで羽衣湯に到着。
おや、そのちょうど斜向いの三角地っぽいところにかなりローカルめな小さなお店が。「金ちゃん」と書かれたのれんが下がっている。
うーん、だいぶ一見さんにはハードルが高そうな建て構えだが…。
ま、ひとまずお風呂だな。


ところで羽衣湯、なんとも不思議な外観だ。まるーい。
中はどうなっているのだろう。さっそく靴を脱ぎ入場。

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