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#母親

[小説]ギフト〜知りたい〜

[小説]ギフト〜知りたい〜

 響子はスマホをスーツのポケットに入れ、まずはキッチンに向かった。引き出しから袋を取り出し、製氷室から氷を掻き出し、袋に入れる。2〜3回分氷を入れて、今度はシンクへ。蛇口を上げ水を出し、氷が浸かるぐらい水を入れた。袋の口は輪ゴムできつく縛った。次に冷凍庫から保冷剤を2個出し、氷嚢とともに脱衣所へ向かう。脱衣所の棚から薄めのタオル3枚出し、一切合切を持ち階段を早足で上る。階段を上がって一番手前の部屋

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[小説]ギフト〜誰がどうして〜

[小説]ギフト〜誰がどうして〜

 ある日、うちの次男坊が派手に殴られて帰ってきた。私は激しく動揺した。

「どうしたのそれ!」

と言うが早いか、陽太の顔を両手で包み、何があったのか聞いた。だが、本人はこちらの動揺など意にも介さず、「何でもないよ」とそれ以外答えない。何でもない訳ないじゃない、と食い下がるも、陽太は自分の部屋に戻ってしまった。時計を見ると午後4時半。まだ学校に誰かいるかもしれない、と電話をかけた。

 電話に出た

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