見出し画像

【サ】サウナ浴と水分補給〜失われたミネラルを求めて

この記事は、サウナ屋さんの店長をしながら気付いたヒントを独り言のようにぼやいている記事です。お暇な方はどうぞお付き合いくださいませ。


■サウナと発汗
 
今回はサウナと発汗、水分についてです。
サウナスパプロフェッショナルで学んだ中から知識をお裾分けいたします。


サウナ浴では一般的に1分間で20〜40mlの汗をかくと言われています。
平均的な時間を3セットで0.5〜1.5Lくらいの汗をかくものと思われます。
 
これだけ汗をかけばもちろん水分を補給します。
無料でお水が飲める施設も多いと思います。
私のお店でもお水は無料で飲めます。

しかし、

汗をかいたらミネラル分も流失してしまうのでは?

という疑問がわきました。
 
だって汗をかいたらポカリスエット。
汗に近い成分で失ったミネラル分を補給するのでは?
水じゃ物足りないのでは?
 
私を含めそう考える人も少なくないのではないでしょうか。
 
その疑問にお答えします。


■サウナ浴中の汗
 
結論から申し上げます。
 
サウナ後の水分補給は水で大丈夫です。

サウナでかく汗はほとんどが水分。
水分以外の成分は1〜2%程度みたいですね。

平均的な汗をかく量が1Lとすると、その中の老廃物は10g程度とのこと。

実はサウナの汗と運動の汗は同じではなく、サウナの汗に含まれているミネラル分はとても少ないのです。

カリウムや塩だったり、体に必要なミネラル分の流失は全く心配いりません。

『失ったミネラルを補給しなきゃ』と焦ってスポーツドリンクを一気飲みする必要はないんです。
 
それでも心配だと言う人はミネラル飲料を飲んでね。


■血液の話
 
サウナ浴で汗を大量にかきます。
 
そうすると血液から水分を排出します。
 
一時的に血液内の水分が薄まり血液が濃くなります。
 

こう聞くとなんとなく怖い気がしますよね。
 
でも大丈夫です。
 
血液には水分が薄まった時(血液が濃くなった時)、体のあちこちから水分を集めて濃度を戻す仕組みがあるそうなんです。
 
この機能により血がドロドロになったりせず正常を保つことができるのです。
 

■筋肉の話
 
血液に水分を移動させて血液の濃度をコントロールしました。
 
実はこの時、筋肉の負担となる乳酸も水分と共に移動するそうです。
そして汗や尿などで排出されます。

これが疲労を回復に向かわせるメカニズム。
 
サウナで汗をかくことで疲労の元となる乳酸を引っ張り出すことが出来る、という訳なんですね。

 
■水分補給のタイミング
 
疲労回復のメカニズムを知った皆さんに知っておいて欲しい注意点。
 
それは、サウナ浴中に水分をとり過ぎないでね、という話。
 
サウナ浴中に水分をしっかりとると、血液の中にあっさりと補給されていきます。
血液内の水分が満たされてしまうのです。
 
つまり、体の組織から血液に老廃物が移動する前に水分が足りてしまうので老廃物排出の妨げになるのです。

したがって、サウナ浴中はあまり水分は取らない方がいいというのが結論となります。
 
カラカラにならない程度の水分補給を入浴の前後にするのが良いかもしれません。


 
■まとめ
 
結論付けといてなんですが、無理は禁物です。
飲みたい時は飲みましょう笑
 
 
そもそもみんながみんな筋肉疲労を回復させたい訳ではないですもんね。
 
ゆっくりとした時間を過ごしてリラックスしたい人もいる。
ストレスから解放されるためのととのいを求める人もいる。
そもそもサウナ中のデトックスウォーターを楽しみにしている人もいる。
 
楽しみ方は人それぞれ。
 
今回は疲労回復をテーマにした一つの提案です。
 
トレーニング後や肉体疲労を回復したい人は是非参考にしてみてください。
 
ちなみに私は普段ジョギングをしているのですが、足の疲労というか、重さを感じなくなった気がしています(^^)v

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?