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【提案】令和キッズにドラクエをやらせよう

 皆さん、どうも。ひらぶーです。9月30日が何の日かご存じでしょうか。ドラクエが好きだった人はみんな知ってる、すぎやまこういちさんの命日ですね。私もドラクエとともに青春を駆け抜け、ドラクエ4,5,6,7,8,9,11をプレイしていて、最近でた10のオフライン版や3のリメイク、そして続報が期待される12を待ち望んでいる一個人です。

 さて、最近のゲームの主流はドラクエのようなロールプレイングゲームに代わり、フォートナイトやスプラトゥーンなどのアクション系シューティングゲームが流行っていますね。私もCOD(Call Of Duty)をプレイしたことがあり、細かい操作技術や集中力を要する奥深さを感じたことがありますが、やはり続けるのは難しいです。
 それはさておき、教員をしていると生徒の会話が聞こえてきて流行りを知ることが出来るのですが、その中でも驚いたことがそれぞれの家でオンラインでチャットをしながらフォートナイトをしていることです。外で遊んだり街に出かけたりする中学生はもはや少ないのでしょうか。その時ふと、ドラクエの話題があっても良さそうなのに...と思ったのです。

 ドラクエってこんなに長く愛されていて世界的にも有名なのに、なんでやらないんだろうと思いました。ドラクエを通して、令和キッズに伝えられることがあるのではないかと思い、今回のnoteを書いてみます。何か生活に役立つヒントを見つけていただければ幸いです。

1.役割分担と個性

 ドラクエは、1を除けば、異なる役職をもつ仲間を集めて冒険を進めていくストーリー展開になっています。そこでは、戦士や僧侶など得意とすることが異なるパーティを編成します。戦闘になると、敵に攻撃する役割と、敵に攻撃はせず回復や補助をする役割とはっきり分かれます。どちらも両立して初めて敵が倒せる仕組みになっており、どちらか一方が欠けると勝つことが格段に難しくなります。

様々な役職のあるドラクエ


 比較としてスプラトゥーンを考えてみると、オンライン対戦はチームを組んで戦います。そこでは、異なる武器の仲間がいると戦い方が異なるのですが、守り専用の武器や味方のステータスを向上させるような役割はなく、インクでフィールドを塗ったり相手を倒したりするという行動自体は変わりませんしターン制でもないので、結局のところプレイヤーの操作技術に依存している部分が大きいです。
 つまりドラクエでは、明確に役割分担をしてそれぞれの良さを生かしながら戦闘をしていきます。僧侶だけのパーティでは敵にダメージが与えられず、戦士だけのパーティでは回復役がいないのですぐ全滅します。
 これを現実世界の「個性」で置き換えるとどうでしょう。集団のメンバーが全く同じ思考や行動を取っていると、集団はすぐに崩壊します。個性が豊かで考え方も多様であるほうが、上手に事が進みますよね。特に中学生になるとアイデンティティが芽生えてきます。自分をメタ的にみるようになり、個性について悩みながらも結論を出していく時期になります。それぞれの個性が尊重されるヒントがドラクエの役職から得ることが出来ます。


2.負けイベントと悔しがる力

 「悔しがる力」というと某プロ棋士みたいに聞こえてきますが、令和キッズは悔しがろうとしない気がします。悔しい時に悔しがれずその場から身を引いてしまい、逆境を乗り越える力が獲得できていないように感じます。

藤井聡太〇〇←ここの肩書きコロコロ変わりすぎだよ聡太君


 ドラクエの一部シーンには負けイベントというものが存在します。どんなに必死で戦っても圧倒的な相手の強さに手も足も出ず全滅して、ストーリーが進むイベントのことです。ドラクエは感情移入をしてしまう工夫がたくさんあるので、特に初めてプレイする人は主人公に感情移入してしまいます。ゲーム中のイベントにより喜怒哀楽すべての感情が引き起こされますので、「ゲームをするとゲーム脳になって感情が失われる」とかいう無知な人に教えてやりたいです。

負けイベントの代表格 ドラクエ5ゲマ戦

 ドラクエはシューティングゲームのように操作技術によって強くなることはありません。勝てるようになるには、レベルを上げるかお金をためて良い武具を揃えるしかありません。時間をかけ根気強く取り組むしかないのです。このような体験ができるのもドラクエの良さです。



3.リアルな生活に役立つヒント

 ドラクエには、現在の生活につながる知恵やヒントが詰まっています。例えば「武器は持っているだけでは意味ない」ということですね。当たり前ですが、いくら良い剣を買ったところで、それを袋に入れているだけでは意味がありませんね。装備して戦闘に臨むことで初めて効果を発揮します。

アツい言葉をかけるおっちゃん


 現実世界も同じですね。自分の得意なこと(武器)は持っているだけでは効果ありませんね。それを発揮することが大事なのです。能ある鷹は爪を隠すと言いますが、これは安易に得意なことを見せびらかすことへの警鐘であって、得意なことを隠し通すというアドバイスではありません。
 他にも、強いボスからではなく簡単に倒せるモンスターから倒すというドラクエ戦闘の常套手段からも学ぶべきことがあります。仕事が多く与えられたとき、負担の大きい仕事より数分で終わる仕事を先に済ませると仕事の効率が良いですよね。私はこの技術を、既にドラクエで学んでいました。


まとめ・今回のオチ

 これら3つのことを踏まえると、コマンド入力でターン制でバトルが進むドラクエは操作技術を鍛えるだけではうまくいかず、戦略を立てたり勝つための方法を考えたりする場面が出てきます。この時に自分なりの考えをもって敵に挑み勝利を手にする...ような感動を令和キッズには味わってほしいなと思います。もちろんアクションゲームやシューティングゲームが子供に良くないわけではありません。単純に面白いし楽しめる要素はたくさんあります。しかし、コマンド入力式のゲームにも魅力があるし、考えてから行動するのはゲームもリアルも関係ありませんね。令和キッズには、衝動的な言動が目立ちます。一度止まって熟慮するクセをつけることがドラクエには出来るかもしれません。そんな私は、お金が溜まらず、お腹の脂肪ばかり溜まります。ほなまた。

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