見出し画像

経理担当とカーデザイナーの交流:管理会計編

 noteでは様々な方達と交流が出来て良いですよね。文章の他に、音声(音楽)、写真、イラスト等の創作活動を気軽に始められるのがnoteの良いところ。今回の記事では、経理マンである私とデザイナーとの交流を図解してみました。

当記事では経理マンとデザイナーの交流を図解してみました。

 ・・・ん?なぜ、経理マンが”ポンコツ・ロボット”デザイナーが”宇宙人”? noteを始める前の私の偏見は「デザイナーと経理マンは水と油」。デザイナーは”お金で測れない感性”で仕事するので、デザイナーにとって経理マンはタダの「面倒くさい奴」。経理マンにとってはデザイナーは意味不明なところにお金をかける「異星人」。もし両者が同じ組織に属するのであれば、両者が歩み寄らないと組織のパフォーマンスが上がらないところが、組織マネジメントの難しいところだと感じています。

お互い、言いたい放題ですが・・・

 ご紹介が遅れましたが、私が交流させて頂いているカーデザイナーとは、Chinpan SさんChinpan Sさんのマガジン『あるカーデザイナーのクルマ選びをお気に入りフォロさせて頂いております。

 カーデザイナーのChinpan Sさんは、デザイナーの観点から”お金に絡むコスト”にアプローチをかけています。デザイン活動をするにしても活動予算が必要。ゆえにデザイナーやモデラー軍団を束ねるにはコスト意識が必須、しかも、より高い視座で。自動車をデザインするには、単にカッコいいデザインスケッチを描くだけではなく、実際に製品としての自動車が製造されるところまで想いを馳せている、と感じました。
 下図の「バリューチェーン分析」(出典:ビジネス+IT『バリューチェーン分析とは何か? スターバックス「成功」の理由を解き明かす』)において、工場経理の守備範囲は主に「製造活動」周辺に留まるのに対し、カーデザイナーのChinpan Sさんの視座は、より広く捉え、購買活動、マーケティング活動等広く含んでいると解釈しています。

「バリューチェーン分析」

 ここでちょっと、「バリューチェーン分析」を提唱した、経営学者のM・ポーター教授に登場してもらいましょう。「バリューチェーン分析」の矢印を一つの製品だとしますと、この製品を顧客に届けるのに、購買・製造・販売と様々な活動に分解できることが視覚的に分かります。
 この中で、”管理会計視点で”見てみますと、経理マンの視点は”製造”活動がメインに対して(青枠部分)デザイナーの視点はもっと広く、バリューチェーン全体(赤枠部分)であることが分かります。
 ちなみに”管理会計視点で”限定しているのは、財務会計視点となると、経理マンは全範囲(全社分)カバーすることになるからです。この財務会計視点は、また別の機会に・・・。

デザイナーは”製品全体のバリューチェーン”を見ています。

 ところでCASEと呼ばれる言葉を最近よく聞きますが、これはConnected(つながる)、Autonomous(自動化)、Sharing(共有)、Electrification(電動化)の頭文字を表し、次世代自動車の技術進化方向性を示すものです。自動車業界と言えば、日本の基幹産業の一つ。その裾野は広く、生み出す雇用も非常に大きいので、日本勢と海外勢の競争など関連記事から目が離せません。
 その中、自動車業界のCASE対応は緊急の課題だと考えています。海外勢とのコスト競争の気概を感じたカーデザイナーのChinpan Sさんとのやりとり。経理マンの立場でも、工場経理のみに留まるのではなく、生産領域周辺の研究領域や購買領域等、高い視座から物事を見極める感性が必要だと感じました。

EV競争時代、経理マンにも高い視座での仕事が必須に。

 以上、まとめです。今回は管理会計の視点で、「バリューチェーン分析」を切り口に、経理マンとデザイナーの役割の違いについて見てきました。一つの組織・チームで働くには、「デザイナーと経理マンは水と油」とぼやくだけではなく、お互いの立場を尊重して一つの目的に向かって一緒に仕事をしていくことが必要ですよね。このことをnoteでは教えてもらいました。

お互いの立場を尊重して一つの目的に向かって一緒に仕事を!

 なお今回の記事は、次の過去記事の内容をコンパクトにビジュアル化したものになります。宜しければ併せてご覧頂ければ幸いです。

<以上となります。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。>

この記事が参加している募集

noteでよかったこと

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?