ていねいな暮らしについて

ぼくはものを買うのが好きです。そして手に入れるとなると、いろいろ調べてみて、良いものが欲しくなる。すると、お値段もそれなりにするものが多いです。

良いものを長く使うこと、これは「ていねいな暮らし」という文脈でよく言われるテーマだと思います。基本的にぼくもこの考えに賛成です。使い捨てしてもいいような、どうでもいいものをていれるよりは、ずっとずっと面白い。

でも、妻はぼくとは違う考えです。それは、
良いものを手に入れる。→良いものが身の回りに増えて、生活水準が上がる。→収入の減少や病気など不足の事態がおこったとき、一度上げた水準を落とすのは難しい。→だから、あまり良いものを買ったりしないほうがいいんじゃないのか。というものです。

この考えを聞いて思ったのは、
たぶん、「ていねいな暮らし」って考え方は、もともとは、今あるものを工夫して使ったり、お金をかけずに自分でやるってことが主体だったんじゃないかということ。

それの売る側にとって都合のいい、良いもの、ってところだけを切り取って、その言葉を使っているメーカーやメディアがほとんどのような気がします。

もちろん良いものは、それ相応の値段がします。それを否定する気はないし、これからも価値のあるものには、お金を払って手に入れていくつもりです。
でも、そのときにぼくに必要なのは、それを手放す覚悟を持つことだと思います。

その覚悟がないと、何かを手に入れる度に、どんどん不自由になってしまう気がします。

おわります。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?