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映画の台詞① バウンティフルへの旅

この記事はわたしの映画鑑賞の記録です。
画像はWOWOWホームページよりお借りしました。

印象に残った台詞三つをピックアップし、ざっくりとあらすじを書いています。

ネタバレがありますから、事前に内容を知りたくないかたは、ここでさようならです👋



3/17(日)午前7:00にWOWOWプライムで、4/3(水)午前9:10にWOWOWシネマで再放送予定です。詳しくはWOWOWホームページをご確認ください。





私は主人を愛していなかった

主人公のおばあちゃんは、息子夫婦と同居しています。かつては田舎の一軒家で自然に囲まれて子育てしてきた人だから、互いの声が全て聞こえてしまう狭いアパート暮らしが嫌で嫌でたまりません。マイペースで時に衝動的なおばあちゃんにとって唯一の希望は、かつて住んでいたバウンティフルへ行くことでした。

一方、お嫁さんはストリクトでかなり毒舌。表情にまで口を出し心臓の悪いおばあちゃんのことを一日中管理しようとします。

間に挟まれた息子は、あまり奥さんのことを咎めることも出来ず、おばあちゃんの気持ちに向き合うこともしていない毎日でした。

見出しタイトルの台詞は、こうして文字にするとなかなかショッキングですね。舞台が1940年代のアメリカですから、女性が働いて自活することが困難な時代。望まない結婚も少なくはなかったはずです。

むろん、こういう台詞で映画にメリハリをつける意図もあったのでしょうが、女性達の隠された本音だったのかもしれません。



過ちを犯すと罰を受けると思う?

バスの中で、良き理解者となってくれた中年女性に尋ねたセリフです。この女性は、おばあちゃんと親子ぐらい年が離れていて互いに抱えているものを告白します。おばあちゃんが言う過ちとは…。

いつも讃美歌を歌っているのも、過ちを抱えて生きるおばあちゃんには必要なことなのかなと思いました。キリスト教を信仰する人が多いアメリカらしい映画とも言えます。

この女性とは途中で別れるのですが、自分に残された時間はもう長くないと思っているおばあちゃんは、強い意志で生まれ故郷を目指します。

助け舟を出してくれたバスの待合室のおじいちゃんと保安官お二人がナイスガイでした👍


but…I'm here

トラブルにもめげず、おばあちゃんは故郷バウンティフルに辿り着きます。

かつての故郷はもう誰も住んでいませんでした。それでも、かつて住んでいた家が残っていたから、おばあちゃんは最終的には救われたのではないかと思いました。

色々あったけど私は今ここにいる、「わたしの家に帰ってきた」という思いが、この見出しタイトルの台詞に込められているように感じました。

心配して迎えに来た息子夫婦は、おばあちゃんのことを優しく受け止めます。この映画のハイライトでしょう。

お嫁さんは、おばあちゃんの時間を邪魔しないよう車で待っています。息子が寄り添って、昔の思い出に暫し浸ります。そして、それまでの接し方に対しておばあちゃんに謝罪をします。

おばあちゃんがなかなか帰ろうとしない為、痺れを切らしたお嫁さんが車から出てきて、仲良くする為のルールを話します。家で書いてきたメモを手に普段の感情的な自分をコントロールして、なるだけ冷静に伝えようと努めます。心臓が悪いのだから突然いなくならないでほしいこと、黙り込むのはやめてほしいこと等。


総評

言葉の応酬はあるもののグロいシーンなどはなく、鑑賞する時間帯を選ばない映画でした。

大人、特に中高年に向けたメッセージ色の強い作品です。恋愛に走らないで、ひたすらおばあちゃんの心の中にスポットライトが当たっています。

我が家では家族全員(大人三人)がハマり、最後まで鑑賞しました☺️