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もうカレーの食べ歩きはやめた

題名にはカレーの食べ歩きはやめたと書いてしまったが、厳密に言うとお店で食べたカレーをインスタに投稿することをやめた。

理由は5つある。

1. デジカメを持ち歩くのってめんどくさい

まず一つ目、デジカメを常に持ち歩くのが面倒くさい。わざわざデジカメなんか持ち歩かないでiPhoneで撮れば良いのだが、インスタのプロフィールに

掲載したカレーの魅力が伝わるよう、できる限り綺麗な写真を心がけています🍛

と書いてしまったので、プライドが妥協を許せなくなった。僕が愛用しているカメラは「リコー GR2」で画質は綺麗(センサーはAPS-C)なのに、かなりコンパクトで持ち運びが楽々な機種なのだが、それでも煩わしくなってしまった。あぁめんどくさっ。

2. 店内での撮影が屈辱的に恥ずかしい

カレー屋は狭い場合が多く、カウンターしかない店も多い。店内も薄暗い場合が多く、ライティングも座席も選択することはできない。そんな劣悪な撮影環境で、カレーが運ばれてくると、カバンからコンデジをサッと取り出す。ISO感度をいじって、絞りをいじって、シャッタースピードをいじって、余計な物をどかして、角度を決めて、脇を締めて(GRは手ブレに超弱い)、ピントを「ピピッ!」っと合わせて撮る。この一連の作業が何度やっても屈辱的に恥ずかしいのだ。わかってもらえるかな?大抵この「ピピッ!」の音で周りに気づかれる。

すると、ざわ..ざわ..と、周りの心の声が聞こえてくる(すべて妄想だけど)。

カレーマニアの人か..?)(ブログに何書かれるかわかったもんじゃない..)(早よ食えや..)(わざわざ良いカメラで撮るんだ..)(この人ブロガーかな..?)(こうまでしてカレー撮りたいのか..)(いるいる、こういう人..)(オタク野郎が..)(キモい..)(こだわり強くてモテなさそう..

お店側からしたら純粋に「早よ食えや」って感じだよね。周りのお客さんにも怪訝な目で見られてる(気がする)。絶対ブロガーって思われてますもん!あぁめんどくせぇ。

3. レタッチがめんどくせぇ

写真は最低限レタッチする。ホワイトバランスを直して、明るさとコントラストをいじるくらいだけど、少しでも綺麗な写真にしたいからやる。写真はレタッチ以前に元素材のクオリティが最重要。店内での撮影はライティングも構図もスタイリングも何一つ選ぶことができない。与えられたポジションで、できる限りの撮影をするしかないのだ。つまり、たまたまイイ感じに自然光の入る良い席に通してもらった時にのみ良い写真が撮れるのだ。厄介なのが、飲食店に多い白熱灯(オレンジ系)の照明。例外なく写真がオレンジがかってしまう。そして、そういう店内は大抵暗いため、ISO感度も上げなくてはいけなく、総じてノイジーな荒れた写真となる。肉眼で見ると料理に対して良い演出がされる照明なのだが、カメラで写してみると最悪なのだ。実は、その色を被りを直すためにかなり色を細かくいじっているのだ。さらに白熱灯と自然光がMIXされた状況なんてのもザラにある。とにかくめんどうくせぇんだ。

4. カレーへの想いが止まらない

インスタに投稿する時に、毎回600〜1000文字程度の感想文を書いていた。インスタの文章としては長い部類にあたると思う。ついつい、お店の人への気持ちやカレー愛が高ぶり、文章を長々と書いてしまうのだ。写真だけでも面倒なのに文章も書くとか疲れるっしょ。そもそも味とかスパイスは何を使ってるとか、一生懸命予想して書くけど、正直あんまりわかんね。よほど尖っている味 or よくある味とかじゃないと解読できね。偉そうに評論ぽいのや、熱い気持ちを書く事に疲れてしまった。やってらんね。

5. 食べ歩きより、作る側でいたい

でも、なんだかんだ一番の理由はこれ。食べ歩きより作る側でいたい。料理が好き。カレーが好き。作るのが最高。そのための食べ歩きなら全然する。でも、今後インスタにお店のカレーを投稿する事はもうないかな。友達のお店や応援したいお店、あまりにも感動してしまった場合を除いて、基本的には自分が作ったカレーしか投稿しない。食べ歩きのカレーマニアとして有名になんてなりたくないので、それが一番健全。Twitterとストーリーズにはガンガン載せるけど。

実は、インスタに載せなきゃ..更新しなきゃ!カメラ持って行かなきゃ..自然光が差し込む昼間にカレー屋に行かなきゃ..写真撮らなきゃ..レタッチしなきゃ..文章書かなきゃ..という気持ちが負担で、最近はカレー屋から遠ざかっていた。後ろめたい気持ちがあって、なおかつ面倒くさい事は続かないのだ。自分が好きだと思い込んでいるけど、実はそれほど好きではない事はやめてしまい、本当に好きなことをやり続けよう。

「もうやめた!」と開放されてから行った、エリックサウスマサラダイナーのモダンインディアンコース内の一つ『「特別なビンダルー」プレミアムポーク肩ロースのグリルとほほ肉のプレゼ』は最高だったっけ。

この写真、こだわらずにiPhoneでサラッと撮ったためか、微妙にピンボケしてる。人生はこのくらいの力の抜け具合が良いよね。


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