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「ファッションのエビデンス」について考える

パリから帰国してネットニュースなどを総ざらいしているのですが、ネットでのエビデンスについて炎…盛り上がっているようですね。

 
知ってる人はピンと来ると思うし本題とは違うし、詳しくツッコむと面倒なのでサラッとしか触れませんが、要約すると

 
「ネットでのプロフィール盛ってるやつ多くね?」

 
という話です。某サロンでの騒動から発展した話ですね。気になる方は”脱社畜サロン炎上”で検索してみてください。ネタ的に昼間より深夜がオススメです。

 
最近よく一般にも使われるようになった「エビデンス」という言葉。元々は医学用語ですが、Wikipediaによると

エビデンスとは、証拠・根拠、証言、形跡などを意味する英単語 "evidence" に由来する、外来の日本語。(以上引用)

と書かれています。

 
ネットでの”プロフ盛り”については僕も正直色々と思うところはあり。これ見よがしに月商〇〇円(総じて月収ではない)をプロフに掲げてセミナーやったりしてる人とか稼がせると言ってるけど実態が見えない自称コンサルタントとか、じゃあエビデンス出せ!実際誰をどのくらい稼がせたのか公開しろ!と言いたい人は何人も居ます。だってそういう人たちに限って雑誌にPR広告載せるのにファンからお金集めたりするやん。

 
例えば履歴書にウソを書いたら経歴詐称が残るけど、SNSのプロフィールはすぐに消せるし書き換えられるから盛りやすいんでしょう。そしてインパクトが強い方が引き寄せ力が強くなるから人を集めやすいし尊敬も集めやすい。人より目立ちたい、沢山のお客さんを集めたい、という競争がエスカレートしてこうなってるのだと思います。肝心なところをボカして書かれたら一般人には追求しようがないしね。

 
まぁもちろん、時にはハッタリというか大きく見せるのも大事だったりそうしちゃう時はあると思う。でもこれからは「本当にその実績あるの?」というエビデンスを示せるかどうかが問われてくると思います。みんなの疑念が臨界点に達してしまったので。僕もなるべく公開していきたいと思う所存です。

 
そこでようやく本題の、ファッションのエビデンスについて。

 
ファッションはその場でのビフォーアフターを示すのはとても簡単ですが、装いを変えた後どうなった?というエビデンスを示すのが非常に難しい分野だと昔から思っています。そしてそこが最も大事なポイントだと思っています。

 
例えば商業コンサルタントならコンサルした結果、企業Aの売上がこうなりました!とグラフや数字で示すことが出来る。医療や整体なら、治療を受けた結果こう改善しました!と数字や実際の見た目を比較して示すことができる。

 
でも、ファッションを変えた結果こうなりました!というのを数字で示すのは難しい。例えば仕事が増えたとしても、パートナーができたり結婚できたとしても、それがファッションを変えたおかげだけによるものだ、とは言い切れないからです。

 
だから、その場でお洒落にキレイにカッコ良く仕上げました!という例を量産しても、スタイリストのエビデンスにはならないのではないかと思っています。その後を追ってみないと成果に繋がったのかどうか分からない。

 
そこに大変腐心した僕は、「その人がスタイリングに心から納得してくれること」「ファッションを好きになってくれること」がエビデンスのひとつになると考えることにしました。そう考えるきっかけになったのは、1組のご夫婦を担当したことです。

 
きっかけは奥さまからの「主人はカッコいいのにお洒落に興味が薄い。お洒落な企業とも仕事をするのに本人も引け目を感じているようなので刺激してあげてほしい」というご依頼でした。ご主人さまは本当にスラッとしたイケメン。僕の提案を素直に受け入れて下さりつつスタイリングを楽しまれたのですが、後日奥さまにお話を伺うと「すっかりファッションが大好きになってしまって、自分で文献を集めて毎日楽しそうにスーツや靴の手入れをしてるんです」と言うのです。

 
そして、今度は密かにご主人さまから「妻にもぜひスタイリングサービスのプレゼントをしたいのでお願いできますか?」とのご依頼が。この時はお二人同行して頂いてスタイリングを行ったのですが、またしばらくして奥さまから今度は「母とその友人が同じ仕事をしているのでお願いできませんか?」という嬉しいオファーをくださったのです。

 
もしどこかのポイントで僕が納得されない仕事をしてしまっていたら、話はそこで途切れていたでしょう。

 
ファッションを変えた結果を数字として示すのは難しくても、好きで継続的にファッションに取り組むようになった・自分だけでなく大切な人のファッションも変えてあげたくなったというのは、ファッション(スタイリストとして)のエビデンス=証拠・根拠になるのではないかと僕は考えています。そして数字としてのエビデンスにも挑戦していきたいと密かに考えている2019年です。

 
自称スタイリストを名乗る人も絶賛増加中の現状。その場だけの変身体験やって満足している人の継続調査が楽しみです。性格悪ぃな。

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