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ディーゼルこそ最適解か?マツダ CX5に乗ってみて!

今回は、トッモさんの待ち時間で京都にいたときにCX5に乗る時間がありまして、前々から気になっていたクルマではあったので乗ることにしました。
マイチェン後の5めちゃくちゃかっこいいですよね。自分はかなり好きです。


内装は世代を感じさせない

第7世代より前のマツダ車ってデミちゃんとこの5くらいしか扱ってないような気がするのですが、5の内装は第7世代でなくとも充分な質感があると感じます。
各部の操作感こそ最新の第7世代ほどコクコクカチカチしていませんが、それでも他社のものと同等かそれ以上にいいですし、ステアリングのデザインだったりエアコンパネルのデザインやメーター、シフトノブに至るまで、現行車種です!と言われても信じられるくらいの質感といえます。

コマンダーコントローラー。個人的には第7世代のマツダ3やCX30のものの方が頼りある感じでした。というのも、上下左右させるための選択肢がダイヤル以外にもこのコントローラーを動かすというように二種類用意されており、そのおかげか若干の遊びがあるんです。第7のものも同じように選択肢は二つのはずですが、こちらのものと違ってコクコクとした感じです。個人的には第7の方が安心できるかな。操作性自体はかなり使いやすかったです。

コチラ一部界隈から色々言われがちなマツダコネクトですが、第7世代のマツダ車と同じようなカッコイイものになっています。特にストレスなく操作できますし、何よりデザインがカッコイイのでこれだけでも所有満足度は上がりそうです。この辺りのアップデート対応はさすがマツダ車ですね。ロードスターやMAZDA2でもアプデされたようなので5だけの話ではありませんが、この辺りの抜かりなさはさすがマツダ。まあ企業としてはいろんなクルマで使いまわしたいんでしょうか。
ただ、CarPlayやAndroid Autoを使うときの操作は若干わかりづらかったです。コマンダーコントローラーをコクっと上下に動かすのが正解なのですが、初見ではコントローラーをクルクルしてもできないし、右に動かしてもカーソルは右にはいかなかったので結構戸惑いました。なんなら借りてから15分くらいは信号待ちの度にこの操作方法に対して色々やってたくらいです。

CX5のメーター。

エントリーグレードなのでメーターのデザインはMC前から変化はありません。上位グレードではタコメーターの角度が45°ほど傾いて、スピードメーターがデジタル化、水温計やガソリン残量はアナログ表示化される拡張性のあるものになるので個人的にオススメできるのはそちらですが、2のようにエントリーグレードだからとタコメーターを省かなかったのは偉い。

MAZDA2ちゃんのメーター。質素。

ステアリングの質感は非常に良かったです。スベスベしていてちょっとモチっとしているので本当に触っていても回していても気持ちいいです。最近の車あるあるですが、こういう手が触れるところの質感が高いと愛車としてのクルマの価値は高まりますよね。
経年劣化自体は気になりますが、先日フィットさんのステアリングをクイックブライトというクリーニング剤?で綺麗にしてもらったところテカテカツルツルからスベスベになってマジで触り心地よくなったので経年劣化してスベスベじゃ無くなってきたら使ってみてください。

走りはある意味マツダ車らしい?

今回乗った車両は2.0Lモデル、つまりいちばん非力なものでした。
僕がこうやってしっかりパワトレの種類を明示するということはつまり、パワトレによってかなり印象が変わるであろうことを暗示していると思っていただけるとこの先のレビューに納得がいくかと思います。

普段使いで感じるよさ

いきなり結論から申し上げると、このCX5という車、普段使いでかなり良さが出ます。もちろん2.2Lのディーゼルモデルはかなり高速や長距離向きですので、ディーゼルならば普段使いでなくとも良さを味わえるはずですが、こと2.0Lモデルにおいては、普段使いで感じるよさがかなりあります。
シートに関して。質感は申し分ないのですが、横のサポートがもう少ししっかりしているとありがたいです。また、お尻の部分が盛り上がっているような感覚があり、結構違和感です。つまりそこだけ過剰にサポートされています。もも裏のサポートを調整する機能はもちろんついていますが、それをいちばん下げても強すぎるので、シートに関してはマツダにしては珍しく微妙でした。

そのほかウインカーレバーやパワーウインドウなど、街中で触れる頻度の多い部分の質感が高く、さすがはMAZDA2や3、CX30より格上の車だなという感じです。
内装の質感など、他社の下位グレードにありがちな「コレ売る気あんの?」と思われるようなものではなく、街中で大量に走っているだけのことはあります。

加速感は必要充分

何度も言うようですが、今回乗ったCX5は2.0Lのモデルです。

CX5公式サイトより
CX5公式サイトより

こうやってレビューのためにわざわざ公式サイトにまでアクセスするのも珍しく、普段は記憶だけでどうにかしようとするのですが、それくらいMAZDA車って一車種に対するパワトレの種類が多いんですよね。
CX5には僕が乗った2.0Lのほかに、みんな大好き2.2Lディーゼルと、結構マイナーな2.5Lモデルが存在します。2.2Lディーゼルに関しては他車種にて乗車経験があり、その力強さと伸び感にマツダの3.3Lの直6ディーゼル以上に感動したくらいに力強かったです。2.5Lには乗車経験はありませんが、さすがに2.0Lよりパワーがないなんてことはないでしょ。
よって、いちばん非力なのがこの2.0Lモデルということになります。

いちばん非力ではありますがそれでも加速力は充分です。ただ、パワーを求める人にはもちろん向きませんし、そう言う人はディーゼルを買うのがいちばんいいでしょう。ただ、これから詳しく書く重さと相まって、この2.0Lモデルは結構非力に感じてしまいます。
車の動きとしてはかなり重厚感がある方で、MAZDA2や3のような回して楽しむ感じはなく、CX30のマイルドハイブリッドのようなギミック感や軽快感はないので、やはり個人的にはディーゼル推しです。CX5の車格で街乗りのみというのも寂しい話ですしね。

ハンドリングは少しマツダのよくないところが

ハンドリングについて。前30に試乗した際に、ハンドルを低速で振るとロールはかなり大きい割にアシ自体は結構硬めで乗り心地もゴツゴツした感じがあると言う話をしました。さすがは1クラス上なだけあって5ではその現象には見舞われることはありませんでした。ハンドルを振ってもロールはそこまですることなく、やはり先代のKE型から売れている車でなおかつ30より1クラス上というだけあってかけられるコストが違いますね。
なので、ハンドリングに関して、僕が結構こだわっている切り出しの動きは割といいといえます。

ただ、ちょっと追い込んでいくとマツダあるあるが顔を出します。ずいぶん前にデミオの記事で書いたのですが、追い込むのではなく、マツダ車は追い込む一歩手前で余裕持って流すとかなりいい動きをします。その印象に関しては今も変わることはなく、結構せめても楽しいトヨタ車とは真逆の特性です。
もちろんマツダ車もトヨタ車同様シャシーはしっかりしているので、普通に攻めても耐えるには耐えるのですが、攻める気になかなかならないんですよね。
と言うのも、まずアシが結構硬い。ステアリング剛性もかなりしっかりしているので、攻めすぎると情報過多で一瞬で体力が持ってかれます。次に、6ATであることが結構響いてるなと言う感じです。そもそもそんなに力のあるエンジンを積んでいないと言うこと、6段しかギアがないので回転数変動が大きく、理想のペースを作るには少しテクニックがいるようで、自分がまだまだなんでしょう。

トヨタ車ならせめても接地感は安定して担保されており、またCVTなので何も考えずアクセルを踏めば反応するしブレーキを踏めば減速する。またハイブリッド車ならモーターのおかげでレスポンスもいいので、ますます普通にアクセルを踏むだけでいい。

つまり、何が言いたいかというとガチ攻めしたってマツダ車は良さは出ないんです。
長くなりましたがこれはCX5でも同様で、追い込んでいくとロールはかなり出ますし、クルマの重さを感じるような動きが出ます。明確に他のマツダ車より重い感じで、物理的にはCX60とかの方が余裕で重いはずなのですが、CX5の方が重さを感じます。よって、安定感という面では結構微妙で、そもそもそこを求めるなら車高の低い子達にしろと言わんばかりな感じでした。

ゆったり乗りたい

先ほどの安定感に若干欠けるハンドリング性能を考えると、この車、ゆったり乗りたいなというように感じるんです。
ハンドリングもあると思いますが、特にそれをかんじるのは加速感や着座位置もありそう。攻めるならもう少し着座位置は下げたいですし、モアパワーを望みたくなります。
その代わり、初見でもボンネットの端はしっかり見え、前ギリギリまで寄るようなシチュエーションでもビビることはないでしょう。幅も全長もそれなりにあるのでこの辺りのセッティングは初見でボコる確率は低いです。

カーブのロール感や安定感を考えても攻めようとはならないので、ゆったり乗りたいです。
そうなると、電気の力はどうしても欲しくなってきますね…。この重厚感と重さ感でハイブリッドさえ出ればほんとにゆったりした世界観が演出できると思います。まあ、マツダらしくはないですが…
僕が何回もディーゼル推しを主張してる理由がまさにこれで、余裕のトルクと伸び感にものを言わせてゆったり乗るのがいちばんCX5の世界にはあっていると感じるのです。

だからこそ、この車両自体の重さとCX30やCX3よりも大きいサイズ感を活かして、もっとゆったり乗れるようなセッティングでもよかったのかなと思います。
しかしそれにしてはエンジンはガソリンエンジンで4気筒、しかもマツダ車に乗られたことのある方ならわかると思いますが結構のぶとい排気音がするんですよね。
ハンドリングというか車の動きに対してエンジンの音やアシの硬さなど、どっちつかずな感じがありました。

それでも2.0Lもあればエアコンの効きはいいはずで燃費にもそこまで影響はないでしょうし、何よりこの車、結構寒い日に乗った割にシートヒーターやステアリングヒーターもすぐあったまるので、季節を問わずストレスフリーです。さすがはこのクラスにもなってくるとこの辺はいいものが使ってありますね〜。

まとめ

このCX5、ぜひともディーゼルモデルを乗ってから再評価してみたいと思う車でした。車においてここまでパワトレで評価が分かれそうな車は初めてでちょっとワクワクしますね。

この2.0Lモデルに関しての評価になりますが、どっちつかずな感じであまりおすすめできる感じではないです。
このクラスでこのサイズ感にもなればここまで排気音を目立たせる必要はないですし、もし仮に排気音を大きくしたり、エンジンを引っ張って回転数を上げたりするならばもっと見た目や内装をアグレッシブに、「それっぽく」していく必要があるかと思われます。マツダ車に乗車経験があるならこの排気音はマツダらしさにもつながりますが、CX5は人気車種で、他社からの乗り換え需要もそこそこあると思います。

やる気のある排気音、硬めなセッティングの乗り心地に対してクルマは重そうな動きをするなあというのが正直なところで、見た目や内装はかなり好きですし、将来自分もマツダ車を所有したいと考えているほどマツダは好きなメーカーなのでこのような評価になってしまうのは少し残念です。

最後まで読んでいただきありがとうございました!2024年も様々な車を紹介していきますのでぜひとも応援よろしくお願いします!

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