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歳をとれば視点も変わる~ZOOMで読書会 その25

25回目の「ZOOM読書会」。
学生時代の友人「🐰さわ」と 私「🐻くば」が、それぞれ 自分で決めたテーマにそって 本を紹介しあいます。
今回は、偶然 二人とも「絵本」になりました。

過去の読書会はこちら 


☆🐻くば☆
<テーマ>絵本はすてき

最近、絵本をたくさん読みました。その中でおもしろかった本を紹介します。

1 せんたくかあちゃん  さとうわきこ

かなり昔、何度か読んだことあったけど、あらためて読んで、「おもしろい!」
「まかせて!」とたくさんのかみなりを洗う、かあちゃんの力強さがすてき。私がこんなに洗濯したら、もう疲れてしまって3日ぐらい伸びていそう。

2 ほしじいたけ ほしばあたけ 石川基子

ほししいたけの おじいさんとおばあさん。
いざとなると、水につかって若者になり、力がもりもりわいてくるところも面白いのだが、お日様にあたって再び乾燥して、「じさま」「ばあさま」にもどれて喜んでいるのが、いいねえ。
続編も何冊か出ていて、それも楽しい。

3 かえるをのんだ ととさん 日野 十成

お腹が痛いのを治すのに、和尚さんに教えてもらって、かえる、へび、きじ・・と次々に飲んでいく ととさん。

最後、どうなるのかと思いきや、おおおおおそうきたか!
けっこう昔の本なんだけど、こんな面白い本、今までどうして知らなかったんだろうと、思ってしまった。


4 3びきのかわいいオオカミ ユージーン・トリビザス

「3びきのこぶた」の オオカミバージョンで 悪役はブタ。

「レンガの家」「コンクリートの家」を次々こわしていくブタ。
最高に頑丈な「鉄条網や鉄骨の家」の壊し方は、何とダイナミックか。

「落ち」のつけ方が平和的でいいねえ。「みどりのゆび」のチトを思い出した。

5 こしたんたん  りとうようい

虎が、水を飲みに来た動物たちを「こしたんたん(虎視眈々)」とねらうお話。
絵柄に新鮮さを感じた。
言葉遊び的な要素もあって、この絵本で、楽しく「こしたんたん(虎視眈々)」という言葉に触れる 子どもたちはいいなあと思う。
この作者の他の作品も読んでみたい

6 あま~いしろくま 柴田ケイコ

くいしんぼうのしろくまくんが、「あまいおかしの中に入ってみたらどんな感じかな」と想像する絵本。

プリン、ホットケーキ、かき氷、ロールケーキ・・。
幸せそうなしろくまくん。

私もプリンの中に入りたい。


☆🐰さわ☆
<テーマ>小学校で読み聞かせをしました2


1 へんしんトイレ  あきやまただし

「へんしんシリーズ」の中の一冊。参加型の読み聞かせでは欠かせないシリーズ。作品によって読みやすさの違いがあるけれど、これは私にとっては読みやすい一冊。

ボートが入ったら「とぼー(飛ぼう)」になって、トイレが「ロケット」になって飛んでいく。飛んで行っちゃった後の場面がまたいい。犬がトイレがないのでしかたがないから野原でうんち。
夜になっているところもいい。

でも、ここ場面で終わりじゃない。
ちゃんと次の日の朝(たぶん)にはトイレが戻ってくる。
しかも、これは裏表紙に描かれていて、ここで、子どもたちがほっとしたようににっこりするのを見るのが好き。


2 せんたくかあちゃん さとうわきこ

洗濯が大好きな母ちゃんが、家じゅうのものを何から何まで洗濯し、ついには、雷までも…

実は、この絵本、若い頃はちょっと苦手だった。
パワフルな人、特におばちゃん世代が苦手だったので。
犬や猫や子供まで干しちゃって、自己満足の迷惑なヤツって感じがしてた。

でも、自分がおばちゃんを通り過ぎた年齢になってみると、いやだった部分が全く気にならない。
「元気だねー!」って思える。犬や猫や子供まで干しちゃう場面も単純に笑える。

そして、かみなりを洗ってイケメンにして終わりじゃなくて、他のかみなりたちがたくさんイケメンにしてもらいに来るストーリー展開の良さにも気がついた。かみなりがたくさんおりてくる場面が壮観。
最後に「まかせとき!」と大声で言うとすっきり!

3 ほしい 藤田 浩子

欲しいものは 何でも手に入れてきた わがままな若様が、ある日「あれがほしい!」と 言ったところから始まる大騒ぎ。

絵本が縦にどんどん伸びていく仕掛け絵本。最後は3m40cmになるので 途中から椅子にのって読む。マジックテープを使った ちょっとした仕掛けも面白い。

最後のページを開く前に「若様がほしいものは何だと思う?」と聞くようにしている。


🐻そうか!「せんたくかあちゃん」が 以前より面白く感じたのは、私が歳をとったからか(笑)
🐰年齢によって、読み方は変わるよね。
今、「あまちゃん」の再放送やってるけど、あの春子さん、最初の放送の時は、なんてわがままな人だと思ったの。でも今見たら、全く気にならなかった。春子さんを、「子ども」って思えるような年齢になったから(笑)。ドラマも何度か見ると、視点が変わるね。
🐻いつの間にか私たち、もう「夏ばっぱ」の年齢だもね。


図書館の絵本コーナーにならぶ、たくさんの本。
その中の何冊かは、知っている本、すでに読んだ本だけど、大部分は読んだことのない本。そして知らない作家さん。

ああ、全部読みたいなあ。「あ」から順番に読んでいくというのをやりたいなあ。

それには、やっぱり図書館に泊まりこむしかないよね。
「図書館で過ごす1泊2日。3食、コーヒー&スイーツ付き。好きな本を1日中読める至福の時間をどうぞ」
なんていうツアー希望。

読んでいただき ありがとうございました。