『図解 いちばんやさしく丁寧に書いた 合同会社設立・運営の本』
「会社をつくるのは大変だ」「私には関係のない話だ」
ほとんどの人はそう思われているでしょう。
でも、そんなことはない。それが学べる本です。書類はたしかにたくさんあります。が、書き方がわかれば、あとはやるだけですよね。
最近、池 辰彦さんが起業についての投稿をされていました。
本書は、「起業しよう!」と決めた先に「合同会社を設立する」という選択肢があることを教えてくれます。
「会社?いやいや、そんなのつくらないよ」
「合同会社ってなに?株式会社とは違うの?」
「ちょっと興味ある!」
「会社設立」と聞いて、いろんな感想を持たれると思いますが、
まずは知ることからはじめてみませんか?
一緒に学びましょう!💪
あの会社も合同会社
アップル(Apple Japan)、アマゾン(アマゾンジャパン)、グーグルなどが合同会社なのは結構有名な話かと思います。
他にも、西友やDMM.comも合同会社なんですね。へぇ~。
平成24年から平成30年までの6年間で、合同会社の設立件数が3倍になったのだとか。合同会社は、とっても注目されているのです。
本書で学べること
こんなことが学べます。
さらには、「設立後にすべきこと」「合同会社の運営ポイント」など、設立後のことも含めこの一冊でトータルにカバーしています。
合同会社とは
一言でいうと、
個人事業主と株式会社のいいとこ取り
ですね。本書の中に法人の分類が書いてありました。
つまり合同会社とは、「営利法人」であり、「所有と経営が一致」していて、「社員の責任が有限」の会社、ということですね。
「所有と経営」と「責任」については次に説明します。
ちなみに、個人事業主は法人ではないので、この分類からはそもそも外れています。
合同会社のメリット
5つのメリットを簡単に説明します。
①安く早くつくれる
設立の費用は約7万円です(定款印紙代不要の電子定款の場合)。
期間は事前準備がなくても本書を参考に4~5日でつくれます。
準備さえしていれば、1日でできます。
②社会的信用力⤴
信用があれば、仕事がもらいやすくなりますし、金融機関からの融資も受けやすくなります。
ここは個人事業主とは大きな違いでしょう。
③すばやく柔軟な運営
合同会社では、株式会社のような取締役会などが不要です。
合同会社の社員は、出資者であり経営者なのです。だから、すばやく柔軟な運営ができます。(所有と経営の一致によるメリット)
合同会社の社員には、出資金額に関わらず平等な発言権があります。
④社員全員が有限責任
有限責任であれば、倒産したときの返済義務が「出資額まで」に制限されます(責任に限度がある→有限責任)。
ここも、無限責任の個人事業主とは大きな違いになりますね。
ただし、注意すべきこともあるので、細かいところはしっかり学ぶ必要がありそうです。
⑤税金⤵
個人事業の場合、サラリーマンと同じで儲ければ儲けるほど所得税率が高くなる超過累進課税です。最大はなんと税率45%!
法人の場合、法人税は23.2%の固定です(中小企業で800万円以下は15%)。儲けるつもりなら、法人の方が税金が有利なのですね。
一方で、合同会社のデメリットとしては、
・大規模な資金調達が難しい
・株式市場に上場できない
・個人事業主よりはお金がかかる
ということです。「会社をでっかくするぞ!」という気がないのであれば無視できる内容かと思います。
許認可事業の有無
許認可とは、特定の事業をはじめるために行政機関等から取得しなければならない許可のことです。
「私のやりたいことは、実は許認可が必要だった」
と、後から気づいて「準備が足りなかった」なんてことにならないようにしっかり事前確認しましょう。
クリーニング店や、探偵業も許認可がいるんですね。へぇ~。
また、登録が必要な事業もあります。
例えば、私がやりたい「猫のいる学びの場」であれば、第一種動物取扱業の登録が必要です。飲食も提供するなら、飲食店の許可も必要ですね。
その他、細かいこと
ここで説明してもあまりおもしろくないと思うので割愛します💦
が、
・定款(最重要書類)のつくり方説明は、一人設立と複数人設立の両対応
・書類については、それぞれについて細かく説明
・資本金の目安
・出資金は一旦代表社員の個人口座に入れる(会社の口座に入れるのは後)
・会社名(商号)のかぶりチェック方法
・必要な印鑑
・給与
などなど、気になることがしっかり網羅されていると感じました。
まとめ
起業するなら合同会社一択!
そう結論を出し、「じゃあ、合同会社のつくり方を学ぼう」と思い、本書を購入して学びました。
私はいっきに行動するのが苦手なので、少しずつ本書の書類を進めていこうと思います。
提出書類の準備を進めていく中で気分もノッてきそうです😊
本日の学びはここまで。また来てください。👋
読書期間 2022/10/21-2022/11/06
初版発行 2020/03/10
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この記事を書いている「高橋ひろあき」とは?
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます! 楽しく、読みやすいnoteになるように今後もがんばっていきます。