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ポーズ練習がヨガになる時、ならない時〜『読むだけヨガ講座』

こんにちは。
マインドフルネスコーチの清水裕貴です。


理学療法士が書く『読むだけヨガ講座』

を読んでいただきありがとうございます。

『読むだけヨガ講座』その他の記事はこちらからご覧いただけます。


今日は、ヨガのポーズと心の関係をお伝えします。

僕自身、理学療法士であることから、
身体を調えるという視点でヨガに興味を持ったのがきっかけですが、
心の大切さもどこかで感じていました。


実際、ヨガをしていて
「ヨガは気持ちいいけど、ストレッチや体操と何が違うんだろう?」
「このちょっと変わったポーズがヨガなんだろうか?」
そんな風に思う方も多いんじゃないでしょうか?


また、「ヨガってストレッチや体操とどう違うんですか?」
と質問されて、回答に困った経験のあるヨガインストラクターの方もおられるかもしれませんね。


実際、ヨガのポーズがヨガになる時とならない時があると思います。

身体を柔らかくしたり、引き締めたり、ストレス解消なら
ストレッチや体操でもできますからね。


そこで、ヨガって何?
となるわけですが、それを前回の記事でお伝えしていますので、こちらも読んでみてくださいね。


結論をお伝えすると、
ヨガの目的は心がととのった状態でいること
です。


これを踏まえた上で、
今日のテーマ『ヨガのポーズと心の関係』です。


ヨガの基本と言われているのが
調心・調息・調身です。

これをヨガの三密と言います。


調心:心を調える
調息:息(呼吸)を調える
調身:身体を調える
という意味です。


心と息は、かなり密接に繋がっています。

浅くて速い息をしていると、心もそわそわしてきますし、
深くてゆったりとした呼吸をしていると、心は落ち着いてきます。


息の仕方はその時の心の状態に直結します。
だから、ヨガでは呼吸を重視します。


八支則というヨガ・スートラに書かれた実践方法でも
3番目にアーサナというポーズがあって
4番目にプラナーヤーマという呼吸法があります。


つまり、身体が先で次に呼吸があります。
つまり、ポーズ練習は呼吸を調えるために行なうという位置付けです。


ヨガ・スートラの八支則では、
呼吸の次に外からの感覚情報のコントロールや瞑想など
心のコントロールのことが書かれています。


ヨガの基本、調心・調息・調身。
実際に整える順番は調身→調息→調心だと言えますね。


つまり、ヨガのポーズをとることで息をととのえ、心を調えるという流れです。


ヨガのポーズをとると
姿勢がよくなったり、
体の柔軟性が増したり、
体力がついたりします。

その結果、息はしやすくなっていくわけです。


しかし、冒頭でも書いたように
これだけだとストレッチや体操でも同じような効果は期待できますよね。


では、ヨガでポーズをとり心を調えるというのには
どんな意味があるのでしょうか?


マインドフルネスを始めてから
僕はこんな風にヨガのポーズをとらえています。


どんな心の状態でいたいか?
その心の状態の時はどんな息をしているのか?
それを踏まえて、
その息をイメージしながらポーズをとってみる。


マインドフルネスヨガの場合は、
自然な心の状態、自然な息を繰り返し、動きをただ感じます。


この調心・調息・調身のつながりを意識しているなら
どんなに簡単なポーズでも、例えば座っているだけでも
十分ヨガになると思います。

反対に、とても難しいポーズができたとしても
呼吸を無視したようなポーズになっているなら、
それはヨガとは言えないかもしれませんね。

また、次回も読んでいただけると嬉しいです。

理学療法士が書く『読むだけヨガ講座』
マガジンで連載中です。

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