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私が不安障害・うつ改善の情報発信をしている理由

今回はちょっと趣旨を変えて、私が不安障害・うつ改善の情報発信をしている理由を書いてみます。


■1. ずっと悩んできた

ずっと自分自身、悩んできたことである、ということが大きいですね。

具体的には、内向的で神経質気味であったことで、「ビビリ、引っ込み思案、ネガティブ思考」な性格が形成され、あがり症・コミュ障・非モテでした。そうすると自然と自己肯定感が低くなります。ということで、社交不安、対人恐怖につながっていくのは自然なことでした。

とはいえ、何とかしたいと思って色々情報収集はしてきたんですよね。同様の悩みを持つ人も同じだとは思いますが、本とか動画から、色々情報を仕入れては、自分に適用できるものがあまりないということで、結局低迷しつづけるという状況でした。

「実害」としては、色々ありました。

  • その自己肯定感の低さから、交友関係を広げることができないので、友だちが少ない。

  • 本当にやりたいことに挑戦できない、人前で喋ることが苦手であり続ける。

  • 仕事では「リーダーシップを取れない」「責任あるポジションに立候補できない」というメンタリティを持っているので、結果として、「出世できない」「周りに追い抜かされる」

  • 今のままじゃダメだと、もっと凄い自分になる必要があるということで、自己開示できない。すごい自分になったら自己開示しよう、すごい自分になったら行動しようということで、色々と踏み切れない着手できないということで、機会を逃し続けます。

そういう状態なので、常にもやもやしているんですね。というのが長年続きました。

■2. 絶対に治したかった

2020年に40歳になった年がターニングポイントになりました。

コロナで色々状況が変わったことで、不安障害だけでなくうつ病にもなり、さらにどん底に。

仕事もプライベートも全てがつらかったです。

ここで、年を重ねてもなんともならないと知りました。

投薬治療も全く効果がなかったのも絶望を感じました。

ただ、やっとその時点で、誰も助けてくれないし、薬も頼りにならないし、魔法の改善法も無い、ということを理解しました。そして、自分で治すしかないと決意しました。

でも、これが良かったですね。

結局、何でもそうですが、自分に問題があることに気付き、主体性を持ってそれに対処しようとすることが、現実を変えます。

「自分には問題は無いし、誰かがなんとかしてくれるだろう」と思っていたら現実は変わりません。

■3. 自助会にて

色々行動する中で、社会不安障害を持つ人が沢山いる自助会に行きました。

びっくりしたのは、そこでは、治っていない人多すぎということです。

会の代表でさえ、治っていないし、治った人をあまり知らないと言うんですね。

何年も治療しているが、治らない、パニック障害12年、対人恐怖、うつ、社交不安。

実際にどんな対策しているかとか努力しているかをいろんな人に聞きましたが、投薬ぐらいで、あまり有効な手立てをやろうとしている人はいませんでした。

自分はその時すでに色々と、分からないなりに改善のための行動をしはじめていて、治る気配を感じていました。

それなのに、自助会では誰も治らないと言うんですね。

これは、つまりそういう積極的に何か行動をするかしないかなんだろうな、というところはピンときました。自分はほんと対人恐怖のキャリアが長いし、年も食ってるし、ここで治さないともうマジで人生終わりで後が無いと思っていました。自助会には、私より年上もいましたが、年下の方が多かったです。なので、みんなまだそのうちなんとかなるだろうと思っている、私もバッチリはまっていたフェーズにいるんだなと理解しました。

■4. 治らない理由と治す方法

結果的に、私は半年ぐらい色々やって治せました。とはいえ、20年以上深く悩んできた過去も持っています。

なので、治らない理由も分かりますし、治す方法も分かります。

再発させない方法も分かります。

治らない理由

まず治らない理由から共有すると、

ちょっと強い言い方になってしまいますが、

みんな、要するに行動したくないんです。本当に治したいと思ってないんです。

自分の習慣を一ミリも変えたくない。

ラクに治る方法を探している。


本当に治る方法を提示してもらったとしても、当事者意識を持てないんですよ。
「それはできない」
「それは自分に合ってない」
「それができたら困ってない」
「それをするのは怖い」
「またそのうち」
「時間ができたら」
「治ったらやります」

と言ってやらない。
・・・過去の自分がそうでした。

つまり、情報はある、あるんですが、よっぽどの覚悟がない限り、適切なカウンセラー・コーチのサポートがないと実行に移せないんですね。

でも、それって仕方のないことです。なかなか一人では、習慣は変えられません。

コンサルタントの大前研一さんは「人間が変わる方法3選」として、「時間配分を変える」「住む場所を変える」「つきあう人を変える」を挙げています。

全部、結構ハードルが高いですよね。

「自分が心地良ことをし続けたいし、住む場所は今のままがいいし、つきあう人も変えたくない」と思うのが人間です。

ましてや、メンタルが低下している状態で、それらを変えるのは不安や恐怖を感じるわけです。まあ無理ですよ。

というのが、20年無駄にしてしまった自分の実感です。

治す方法

じゃあ治す方法は何があるのか、なんですけど、まず

それぞれ、「持っている悩み・ストレス・人間関係・職場環境・業務が違うし、持ってるスキル・人脈・家族関係・仲間も違うし、育ってきた環境も違う」ので、厳密には一般化はできません。

でも頑張って、一般化してみます。

まず治す方法は2点ありましてね、それは

  1. 主体性を持って、自分で治すと決めること

  2. 自分の問題と向き合い、問題を深掘る

この2点です。

この2点が持てれば、半分は解決したも同然です。

そもそもみんな、主体性を持てません。投薬でスッと治したいし、誰か医者やセラピストにスッと治してもらいたいし、あるいは魔法のメソッドでスッと治してもらいたいんです。でも、そのような魔法はありません。それを、なかなか気づけない。

また、メンタル疾患になる方のは回避行動を日常的に取っています。なので、自分の問題と向き合うことも回避します。回避すると問題が悪化することに関しても、不安と恐怖に逆らえないので、回避します。

ということで、主体性を持つことも、自分の問題と向き合うことも、あまりにも難しいのが現状です。そこまでいけたらえらいもんですよ。

で、そこまでいけたら、あとは何をすればいいかなんですけど、

まず、助けになってくれる人や物を増やすことですね。これは、自分を守ったり癒やしを得るために行います。色々と新しいことをすると不安が出てくるので、命綱をつくります。

次に、自分の問題を一つずつ解消します。

そのために必要な人に会う、そのために必要な人生経験を増やす。読書療法も有益です。

テクニック的には、以下のようなことを行います。

「自分に注目する割合を減らし、他の人に関心を持つ」
「認知・考え方を柔らかくしたり、再構成する」
「行動量を増やしてもいいと思える心の持ちようを作る」

例えば、「私は一日中ナーバスなんです」「でも一日中ハッピーに過ごしたいんです」という人の一日を、急にハッピーにすることはできないですよね。

でも、ナーバスな人の一日を見ていくと、

  • ナーバスなコミュニケーション:99個

  • ハッピーなコミュニケーション:1個

で構成されてたりします。となると、この人の一日は当然ナーバスですよね。(ハッピーな人はこの数字が逆だったりするわけです)

で、じゃあこのナーバスな人の一日を構成する99のナーバスから1つだけピックアップします。
そのたった一つを深く見て行って、それをハッピーにするにはどうしたらいいだろうかということを考えます。
そして、色々思考錯誤していいアイデアを出します。
さらにそれを実行してみます。
それで、気分が変わるかどうかを見てみます。
うまく気分が変わり、ナーバスを裏返して、ハッピーにできたとします。

そうなると、

  • ナーバスなコミュニケーション:98個

  • ハッピーなコミュニケーション:2個

となるわけですね。

とはいえ、まだまだナーバスが勝つわけですが、そうやって1個ずつやっていけば、「ああ、こういうときはこうすればいいのか」という風に、ハッピーを作ることが上手になっていくんですね。

そうしたら、カウンセラーやコーチがついていなくても、自分でハッピーを作れるようになっていくというわけです。

■5. まとめ

結局のところ、治し方を教えてくれなかった心療内科の先生と、心理カウンセラーへの憤りがあるんだと思います。

また、20年を無駄にしてしまった自分自身への憤りもあります。

だからこそ、そういう人を今後生まれてほしくないし、もし今まさに昔の自分と同じ境遇の人がいれば、改善されて欲しいと強く願うので、こういう情報発信をしているんですね。

だいぶ長くなりました。ここまで読んで頂きまして、ありがとうございました。ついでに「スキ」クリックもしといてください笑。

今日はそんなところです。それではまた!

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