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特別号 福島 3 ー 双 葉 ー

2024.04.17


 今年は、春になっても寒さが続き、桜の開花が遅れました。初咲の桜を見られたのは、夜。街灯に照らされた白い桜を見ながら、西行の歌を思い出しました。

西 行

花ちらて 月はくもらぬ 世なりせば 物をおもわぬ 我身ならまし
もろともに 我をもくして ちりね花 うき世をいとふ 心ある身そ
                             西行

山家集
立命館ARC
ARC古典籍ポータルデータベース
https://www.dh-jac.net/db1/books/results.php?f1==Ld50226&enter=portal


 花散らで 月は曇らぬ 世なりせば 物を思はぬ 我身ならまし 西行

桜が散らず月が曇らないこの世だったならば、何も考えない私であっただろう。

筆者解釈

 諸共に 我をも具して 散りね花 浮世をいとふ 心ある身ぞ 西行

もろともに、私も一緒に伴って、散ってくれ桜
この世を厭う心のある私なのだから

筆者解釈


双葉町

撮影は、2024年2月です。

福島県双葉町の川と橋の写真です。


前田の大スギ

浜通り地方で最も大きい「前田の大スギ」の写真です。
前田の大スギ
浜通り地方で最も大きい

目通り幹周り 7.7メートル
根周り 13.3メートル
高さ 約21メートル

地上約5メートルのところから枝が3本に分かれ、四方へ約9メートル伸びている


白山神社

白山神社の写真。高台にあり、見晴らしが良い場所です。神社内は荒れたままで、悲しかったです。
白山神社
高台にあり、見晴らしが良い
神社内は荒れたままで、悲しい


旧三宮堂田中医院

旧三宮堂田中医院の写真です。 大正11年(1922年)  木造2階建 瓦葺 建築面積58㎡双葉駅前の旧陸前浜街道沿いに所在する木造洋風医院建築。寄棟造、正面切妻破風、外壁モルタル掻落し、玄関ポーチを付して飾る。側背面は下見板張とする。一階は診療室など病院機能の諸室、二階は床付座敷と洋室を配す。町の象徴的な建物として親しまれる。(文化遺産オンラインより)
旧三宮堂田中医院
大正11年(1922年)  木造2階建 瓦葺 建築面積58㎡

双葉駅前の旧陸前浜街道沿いに所在する木造洋風医院建築。
寄棟造、正面切妻破風、外壁モルタル掻落し、玄関ポーチを付して飾る。
側背面は下見板張とする。
一階は診療室など病院機能の諸室、二階は床付座敷と洋室を配す。
町の象徴的な建物として親しまれる。
(文化遺産オンラインより)


旧双葉郵便局

旧双葉郵便局の写真です。
旧双葉郵便局
新山地区

 双葉郵便局は、今年、3月7日に営業が再開されました。駅の近く(長塚)に移転されました。
 郵便窓口や貯金・保険窓口は平日のみの対応で、現金自動預払機(ATM)は、平日、土曜・日曜・祝日も利用できます。配送業務は、引き続き原町郵便局が担うそうです。


双葉南小学校

双葉南小学校

清戸廹横穴(きよとさくよこあな)
小学校の奥に白い階段があるのがご覧になれますか。その階段を登ると、横穴があります。
*現在は、公開されていません。

清戸廹横穴
 この横穴(よこあな)は、双葉町大字新山字清戸廹地内(おおあざにいやまあざきよとさくちない)の、およそ300基(き)ある清戸廹横穴墓群(きよとさくよこあなぼぐん)のうちの1つです。
 昭和42年に、双葉南小学校を建てるため、土地を整備(せいび)する工事をしていたところ、ベンガラとよばれる朱色(しゅいろ)の色素(しきそ)を使ってかかれた人物・渦巻文(うずまきもん)・シカ・犬・イノシシなどが発見されました。
 この装飾横穴墓(そうしょくよこあなぼ)は、学問的にも重要(じゅうよう)であることから、昭和43年5月11日、国の史跡(しせき)に指定され、大切に保存(ほぞん)されています。
 壁画(へきが)にかかれている内容ですが、中央にかかれている人物は、この横穴墓の主(あるじ)だと言われています。渦巻文は、太陽だという説や、霊(れい)をみちびく神秘的(しんぴてき)なものだとする説などがあり、なぞにつつまれています。

うつくしま電子事典
福島県教育委員会


双葉中学校

双葉中学校

 双葉町の除染土壌等の仮置き場として使用されていました。多くの大型トラックが絶え間なく行き来していました。



双葉町消防団第二分団

双葉町消防団第二分団の建物の写真です。消防車の出入口のシャッターが歪んでいます。時計も震災時に止まったままです。
双葉町消防団第二分団



初発神社

初発神社の写真です。
初発神社

                          2022年9月24日
 福島県双葉町の初発(しょはつ)神社の秋季例大祭は23日、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故発生後初めて同神社で執り行われた。地元の三字芸能保存会が約12年ぶりに町内で伝統の神楽を奉納し、町民らが帰還の加速化や五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。
 初発神社は特定復興再生拠点区域(復興拠点)内にある。春季例大祭は原発事故発生から約3年後に復活したが、秋季例大祭については、福島県内外に避難する氏子らが年2回集まる負担を考慮し、見送っていた。
 「元の日常を取り戻そう」。8月に復興拠点の避難指示が解除されたことを受け、高倉洋尚宮司が氏子総代らと話し合い復活を決めた。首都圏の大学生らでつくる「双葉まるごと文化祭」も、例大祭に合わせた飲食ブースの出店を企画して後押しした。
 氏子総代約20人をはじめ、町内外の避難先から大勢の町民が集まった。神事の後、標葉せんだん太鼓保存会が勇壮な和太鼓演奏を響かせた。三字芸能保存会による神楽は、太鼓や笛の音色とともに獅子舞を披露した。
 三字芸能保存会の岩川孝一会長は「地元で披露できたことが何よりも最高」と本来の場所での奉納にうれしさをかみしめた。高倉宮司は「秋も復活できて本当に良かった。原発事故発生前のまちの姿を少しずつ取り戻していきたい」と語った。

2022年9月24日
福島民報



戊辰戦争西軍戦没者墓

戊辰戦争西軍戦没者墓の写真です。自性院にあります。
戊辰戦争西軍戦没者墓
自性院

 広島藩士である高間省三が埋葬されています。
戊辰戦争「第二次浪江の戦い」にて、正面から顔に銃弾を受け、亡くなったそうです。二十歳でした。



新山神社・秋葉神社

 2023年9月18日、新山神社・秋葉神社が新山地区の旧中央公園内に移転、再建され、竣功式、例大祭が行われました。また、約20年ぶりに境内で新山芸能保存会による神楽の奉納が行われました。
 伊澤町長は、「東日本大震災と原発事故による全町避難により大変な状況でありましたが、氏子の皆さまはじめ新山、下条行政区の皆さまは、先祖代々受け継がれてきた新山・秋葉神社を大切に思い、ふるさとのつながりを維持してこられました。そして、地区住民の念願でありました新山・秋葉神社の再建が現実となり、本日、竣功式が執り行われることになったことは町としてもこの上ない喜びであります」とあいさつし、社殿の完成を祝いました。

双葉町役場
新山神社・秋葉神社の写真です。中央公園のあった場所に新社殿があります。火災で消失するまで、もともとはこの場所にあったとのことです。
新山神社 秋葉神社
中央公園のあった場所に新社殿
火災で消失するまで、もともとはこの場所にあったとのこと



冨沢酒造店

冨沢酒造店の写真です。現在は閉鎖されています。
冨沢酒造店

福島の地酒「白冨士」 Made in Seattleで復活
2011年の東日本大震災で被災した創業300年以上の冨沢酒造店が、米国で酒造りを再開した。原発事故後にほぼ全域が帰還困難区域に指定された双葉町(一部の地域で避難指示が解除)の地酒「白冨士」。米西部ワシントン州シアトル郊外でSHIRAFUJIに生まれ変わるまでの道のりは平たんではなかった。新型コロナウイルス禍という困難に直面しながらも、12年ぶりに異国の地で息を吹き返している。

2023年6月2日
NIKKEI The STYLE



フタバスーパーゼロミル

浅野撚糸 双葉事業所 フタバスーパーゼロミルの写真です。
浅野撚糸 双葉事業所
フタバスーパーゼロミル

怒涛のように押し寄せてきた津波によって何もかもなくなった双葉町の地に、新たな工業団地が作られ、町民の皆さんの復帰が始まりました。
私たちは双葉町の復興から次への発展を担う一翼として
フタバスーパーゼロミルを稼動させ、双葉町を代表する糸やタオル製品を日本だけでなく世界に発信していきます。

浅野撚糸HP



 東日本大震災・原子力災害伝承館

東日本大震災・原子力災害伝承館の基本理念が書かれています。1)原子力災害と復興の記録や教訓の「未来への継承・世界との共有」 2)福島にしかない原子力災害の経験や教訓を生かす「防災・減災」 3)福島に心を寄せる人々や団体と連携し、 地域コミュニティや文化・伝統の再生、復興を担う人材の育成等による 「復興の加速化への寄与」
基本理念

原子力災害と復興の記録や教訓の 「未来への継承・世界との共有」

福島にしかない 原子力災害の経験や教訓を生かす 「防災・減災」

福島に心を寄せる人々や団体と連携し、 地域コミュニティや文化・伝統の再生、
復興を担う人材の育成等による 「復興の加速化への寄与」


「原子力明るい未来のエネルギー」と書かれた看板が街の中央に掲げられている写真の複写です。
複写





双葉町産業交流センター(F-BICC)

双葉町産業交流センター(F-BICC)にあった双葉町内拠点区域整備状況マップです。
双葉町内拠点区域
整備状況マップ



2025年春、双葉町にイオンが出店へ 
原発事故後、町内初のスーパー

 現在は、移動車にて、販売されています。
 新鮮な野菜や果物、お弁当もありました。

イオン東北×トヨタ自動車 移動販売
こちらは双葉駅西:火・金 11:00-11:30
その他に
双葉町産業交流センター前:火 10:00-10:30
双葉町役場庁舎前:月〜金 12:00-12:45



双葉町シャトルバス

双葉町シャトルバス
「双葉駅」と「東日本大震災・原子力災害伝承館、双葉町産業交流センター」間を走行
https://touhoku-access.com/route_futaba.php


双葉町シェアサイクル

 大変、お世話になりました。ありがとうございました。
「JR双葉駅」と「産業交流センター」に専用ポートがあります。どちらからでも、活用できます。各ポートには、空気入れもあります。https://www.town.fukushima-futaba.lg.jp/9189.htm

 以下のリンクにある留意点をご覧になり、ルールを守って、大切に、ご使用ください。
https://www.town.fukushima-futaba.lg.jp/secure/12700/tebiki.pdf



福島県復興祈念公園について

福島県復興祈念公園について考える場所の写真です。双葉町産業交流センター(F-BICC)にて。基本理念は、「生命(いのち)をいたみ、事実を伝え、縁(よすが)をつなぎ、息吹よみがえる」です。
福島県復興祈念公園について
双葉町産業交流センター(F-BICC)にて

基本理念
生命(いのち)をいたみ、事実を伝え、縁(よすが)をつなぎ、息吹よみがえる

福島県双葉郡に整備される復興祈念公園は、東日本大震災で犠牲となった全ての生命(いのち)に対する追悼と鎮魂の場として整備しています。また、震災以降福島第一原子力発電所事故による避難が継続している中、地域との連携により、津波や原子力災害等震災の記憶と教訓を後世に伝承するとともに、ふるさとを離れた地域の人々をつなぐ心の拠り所となるものです。
国営追悼・祈念施設は、公園区域内外に広がる震災遺構や、再生・復興していく双葉町と浪江町、海や復興の象徴となる花の広がり等、全方位を一望できる丘を中心とした空間を整備します。令和3年1月4日に、一部利用を開始し、令和7年度の事業完了を目指して整備を進めています。

みちのく公園 東北国営公園事務所



伝承館前の夕日の写真です。




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*撮影は、桜の写真を除き、2024年2月です。「福島県復興祈念公園」での写真は、来月以降に掲載予定です。



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