離婚について思うこと

黒木メイサさんと赤西仁さんの離婚が発表された。

朝このニュースを読んで、改めて私たち夫婦が今どうなっているのか、noteに書いてまとめたいなと思い、今書いている。


私たち夫婦の現状は・・・

今の夫婦関係の現状は、約2週間ほど前に夫から突然「離婚したい」と言われたところで止まっている。

家庭内別居に近い形で、今はまだ同居中だ。

しかし、上の記事にもある通り、夫はさまざまな病気を抱えており、「冷静な話し合い」はできない状態。

離婚を突きつけられた瞬間こそブチギレたが、今冷静になって考えてみると、「そうか、今の夫は双極性の”混合期”なんだ」と思った。

思い返せば、つい最近までルンルンご機嫌な状態が続いた夫。
頼みごとはなんでもやってくれ、とにかく気が利き、行動力目一杯。新しい挑戦がしたいと色々なアイデアも話してくれた。

今思えば、夫はこのような人ではない。伏線だったのだ。
本来の夫でなくとも、人間がここまでパワフルだったらいつ充電が切れてもおかしくない。と思うくらい、とにかくハイだった。


過去に失ったもの

私たち夫婦は、過去にも何回か離婚の危機におちいった。
その時に失ったものがたくさんある。

それは、物とお金。

喧嘩するたびに、私は「もう別居してやる!」とブチギレ、その怒りを断捨離に向けた。もちろんものが少なくなれば、引っ越しも楽にできるようになるし。

しかし、結局のところ別居する前に仲直りというパターンが多かった。

けれども、別居は2回したことがある。

私が出ていく形だったが、借りたアパートが狭かったため、とにかく物を捨てないと引っ越しができず、ありとあらゆるものを捨て、生活に最低限の物しか残さなかった。

しかし結局その後、そのアパートに夫を招き入れ1年間住み、また2人でやって行くには狭いからと、今の公団に引っ越した。

二度目の引越しの時は、夫はアルコール依存症の真っ最中だった。
これはちょうど2年前の今の時期(12月〜1月)で、今でも苦い記憶だ。

なんせ、12月に引越し、新しいアパートに入居。新生活にワクワクしていたはずが、やっぱり夫と離れるのが怖くて、1月にはまた荷造り、引越し業者に連絡し、なんと一ヶ月で退去したのだから。

もちろん、二度の引越し業者代、アパートの敷金礼金、そういうのも全て無駄となってしまった。


離婚=振り回されなくてもいい

とにかく私は、もうあのように別居だ、引越しだ、断捨離だ、生活が変わるぞ、これからどうする。みたいなことに、振り回されたくない!

離婚を悪いものと捉えている以上、離婚の話が出たら、「ああまた疲れるイベントがやってくる」と。そんなふうに考えるのも嫌。

だったら、とりあえず自分の思い通りに動いてみよう。
売り言葉に買い言葉でなく、一旦冷静になって、時を待つ。

今の夫は、混合期から鬱期に突入している。そういう時に離婚の話が出るのは、信じてはいけない。

現に、特に「早く出ていけ」とか、逆に夫がいきなり出て行った。ということもない。

ということは、とにかく待つしかない。

もしここで私がカッとなってアクションを起こしてしまえば、また、失うものが大きい。そんな余裕は今の私にはないし、体力もとっておきたい。「起業する」という目的ができたので、そのために。

いずれ離婚はするのかもしれないが、夫が冷静に話し合いができない今、慌ててするようなことじゃない。
今は、自分にできることをやること。昔の私だったら、出て行ってたと思う。


離婚とか夫婦とか、関係ない

夫とは16年間も一緒にいる。
幸い、と言っていいのかあれだけど、私達には子供はいない。

今思えば、離婚するべきだと本能的に分かっていたのかもしれない。

前は頑なに、離婚の話をされると、
「離婚なんてしたらこの先どうなっちゃうの」「住むところとか引越しどうするの」「周りになんて説明したらいいの」
とか、実は、お互いを責め合うイベントでしかなかった
のだと。

でも、

私にとっての快適 × 夫にとっての快適

これを考えていけた方が良くないか?って。

夫の双極性のせいで毎回こうなっているのなら、一緒に住まない方が実はいいのかもしれない。
私だって、PMDDなどのイライラを夫に当たることもなくなる。

一緒に住むことでお互いの嫌なところしか見えない状態があるのなら、一緒に住まずにいたらどうか。もちろん、その分お金は余計にかかってしまうし、上手くいくかも分からないけど。


私は正直、夫とは一緒に住まなくてもいい。夫婦の関係でなくてもいいやって思っている。

離婚=悪いものって思っていると、離婚したら一生のサヨウナラって思われるかもだけどそうじゃなくて、お互い別れて暮らして、メンタルの余裕ができて、初めてお互いを思いやれるのかも。

週末婚みたいなやり方に近いかも。私は友達同士として夫を支えていくのでもかまわない。

色々なやり方があると思う。けど、「夫婦でなくちゃいけない」っていう考えに縛られたままにしちゃったら、解決法もどんどん狭くなる気がする。

今回黒木メイサさんと赤西仁さんが言っていた「新しいパートナーシップを築いていきたい」っていう言葉、まさにそれだよって感じた。


私が過去に二度別居した時に上手く行かなかったのは、夫に共依存していたのもあったし、自分の頭の中では「夫婦は夫婦でなきゃいけない」「離婚したのだから連絡は取っちゃダメ」みたいな、固定概念があったからなのかもしれない。

でも今の自分の素直な気持ちは、
自分も夫も快適に暮らせていけることを望む、ってこと。

そこには夫婦じゃなくてもいい。新しいパートナーシップの形があってもいい。

あまり形にとらわれずに、どうすればお互いにとってのベストを導き出せるのか。


18年一緒にいた夫(発達障害/躁鬱/アルコール依存症持ち)と離婚することになりました。離婚して新しい一歩を踏み出すまでを投稿します。