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余白に何を思う

退職して時間にゆとりができた

私事ですが、先月末で会社を退職し、今は次に向けての準備をしているところです。
それまでは土曜日も仕事の日が月に半分位あったのですが、今はそれもなく、割とゆったりした毎日です。

平日は子供の入学準備と自分の勉強であっという間に過ぎていきますが、先日の日曜日の午後、予定もないので久しぶりに家の庭で子供達と砂場で遊びました。

我が家に小さな砂場セットを置いたものの、ひとたび砂場遊びを始めたら全身ドロドロで着替え&シャワー必須になるのが面倒で…。
保育園の砂場でも遊んでいるんだからと、あまり砂場で遊ぼう!と言って来なかったのですが、本当は砂場が大好きな子供達。
山や川を作って泥だらけになって楽しんでいました。

私は山づくりを手伝ったり、雑草を抜いたりしましたが、殆どは側に座ってぼーっと子供達を見守っていました。

余白時間に沸き上がる感情

こういう特に何もせずぼーっとしている時に、内なる自分の感情がふつふつと沸き上がってきます。
私の場合は寂しさが多いです。
子供と遊んでいるのに何故?と自分でもびっくりするのですが、自分の友人などの大人と関わりたいのに、それができない自分はひとりぼっち、孤独。という感情が出てくるんですね。

つい数週間前、友人達と会って楽しくお喋りしたばかりなんですよ、私。

自分の中にあるぽっかりした穴を「誰か」に埋めて欲しい。
「誰か」に私の孤独を解消して欲しい。
私の中に、こうした依存心がまだ大量にあるんだなぁ…と、否定せずに感じながら、砂場遊び後の庭の片付けをしました。

依存心などのネガティブな感情は、心の深い部分にしっかりあるのだけど、普段忙しくしているとなかなか自覚しにくい部分でもあります。
大人になると、一応一通りのことは自分でできるので(家事育児、仕事)
自分の中にまだ依存心が大量にあるなんて思いもしないのです。
また、依存心などのネガティブな感情を感じるのが嫌だから無意識のうちに予定を詰め込んでしまい、忙しくし過ぎてしまうケースもあります。

私は育休中のゆったりした時間がとても辛くて早めに仕事復帰しているのですが、上記のような
「余白時間に沸いてくるネガティブな感情を感じたくない」
というのも一因だったのだと今振り返ると感じます。

ネガティブな感情も感じて良い

ネガティブな感情も、大切な自分の感情です。
今まではネガティブな感情に気づいたら
「そんなことない」「そんなこと思ったら駄目だ」
と必死に打ち消そうとしてきました。
でも、そんなことをしていても根本的な解決にはならない…。

そこで今は、否定せず依存心やネガティブな感情を感じて、その感情を言葉にすることを心がけています。
言葉にすることで
「ああ、私はこう思っていたんだ」
「こういうことが嫌だったんだ」
と、自分の本音が分かります。
自分の本音って案外誤魔化していることが多くて、こうして向き合ってみないと、自分が何を考えているのか分からなくなっていることも多いです。

時には自分の本音にすごくがっかりすることもあります。
それでも「こう思っていたんだね」と寄り添うことで、凝り固まっていた気持ちがほぐれ、楽になるんです。

感情を良い悪いなく感じて、言語化して自分の現在地を知る。
そして自分の現在地が分かることで、だったらこうしよう、こう考えてみようという対応策も見えてきます。

ひとりの時間も大切に

他者と関わり交流する時間もとても大切ですが、同時に自分一人で沸き上がる感情と向き合う時間もとても大切なのです。

つい、早く準備を進めなければ、新しいことを始めなければという焦りや苛立ちもあるのですが、今はひとつひとつ、やるべきことを丁寧にやりながら、自分の深い部分にある感情をしっかり感じていこうと思います。


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