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廃人日記

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父に宛てた日記です。父は平成3年に享年63歳で他界。慢性腎不全で15年間血液透析を受けて長生きさせてもらいました。この日記を書き始めたところ、偶然ここに来て転職と転居が決まりまし… もっと読む
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父に

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退職が発表され、僕自身も会う人に感謝とさようならを伝え始めています。皆さんが惜しむ言葉を掛けてくれ有り難いです。組織のこれからを心配する声も多く聞きます。僕としては、組織はこのまま行っても先行きは暗い、僕の退職を契機にドラスティックな改革にトップが乗り出せばと思う。それが無ければいずれ衰退するだろう。だが実際はトップは旧来の手法で取り繕うだけなのだろうと思う。

有り難い声が多い反面、ネガティブな

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父へ

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お父さん、今日は日曜日。友達は今回の転職、転居にネガティブな発言を繰り返し涙を溜めて泣いています。2週間になりますが、僕も辛くなりつい不機嫌を現してしまいました。友達は驚き言いました、今回は突然の事に不幸としか思えず、涙が止まらない、あなたの選択は認める、だが自分にはもう少し時間が欲しい、と。
僕はその人に自分が進む方向を、今いるところでやれることはやったと思う、今度は僕を必要だというところへ行っ

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お父さん、ここ2週間の動きに今日はようやく区切りが付きました。退職の段取りは滞りなく進み、有給消化も上手く行きそうです。2月初めから40日という途方もない休暇がやってきます。さて、どのように過ごしますか。

青天の霹靂のような転職の話、友人は隕石に当たったと思うしかないと言いました。確かに、先月までに誰が想像したでしょう。今日、一番お世話になっている方に北の国のN市へ行くと伝えました。その方は喜ん

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父へ

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お父さん、今朝は冷え込みました。まだ暗い内の4時半ころに起き出してラジヲを聴くのですが、番組が終わった6時ころには美しい朝日が枯れて落ちかけた木の葉に当たり金色に輝いていました。直ぐにまた鈍色の景色になりましたが。

転居と転職の話は順調に進んでいます。施設長は僕に諦めたようで、僕が降りる外部のアルバイト職について後任探しを始めるようでした。僕を呼び止め、それは一人でやっていたのか、それとも二人か

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父へ

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お父さん、僕は生まれ育った福島県を出て、遠いところで生きていくことになりました。後は契約。おばあちゃんが良く言ってましたね、「実れば実るほど頭を垂れる稲穂かな」、「勝って兜の緒を締めよ」とか。おばあちゃんは本当に謙虚な人でした。周囲の人の心を慮って暮らしていたのでしょうね。無益な争いを避け、自分の目的を確実に実現するためのおばあちゃんの見出した方策だったのでしょう。僕も来年の移住を控えおばあちゃん

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父へ

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お父さん、友達は僕が元気にやりたい道へ向かうのを応援したいと言ってくれて、転職に賛成してくれました。有り難いです。これで心残りなく転身できます。

この際、色々のことが進みそうです。まずは、庭師さんに庭の手入れを頼みました。剪定は来春になりますが、グッとコンパクトにスッキリしてもらいます。今よりも雪深い町へ転居するので、車をどうしようか悩みます。今のFRを売って4WDに乗り換えるか。でも今の車に未

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お父さん、ひと山超えましたよ。こっちを整理して、北に新しい関係を作りました。専門会社による財務管理は悪くないと思います。今のような長による恣意的な運営の方がどれだけ害悪か。物事の形としてそういう方向へ向かうのは、合理的な運動を求めれば自然な事に思います。

趣味でしていた色々な役職やアルバイトは全て終了します。何れもやり切った感はあります。特に100件を超えて依頼を受けてきたものは、既に一つの型に

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父へ

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お父さん、願わくは今始まったことが良い方向に進みますように。ネコと二人で元気に過ごせますように。寒さと冬の重さに耐えられますように。自己満足だけでなく願わくは周りのヒトからの祝福も得られますように。しかしそれが叶わなくとも、一人でも自分が選んだ困難に向き合うことができますように。

父へ

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今朝は初めてお父さんが夢に出てきました。
僕たちはとある駅近くの原っぱにいて僕はバイオリンの練習をしています。するとお父さんは、どうしてこんなに人通りが多くなったんだと呟きます。僕は、もう夕方のラッシュですよ、というと、じゃあ帰ろうと言います。僕はバイオリンを仕舞おうと楽器を拭きますが、バイオリンには蟻やダンゴムシがたくさん動いていて取れません。それらはf字孔にも出入りしています。僕は諦めて家に帰

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父へ

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お父さん、今週も土曜日になりました。木曜日は文化の日で祝日、霊山へ登ってきました。新しいPixel7Proも早めに届き嬉しい気持ち。
ところが午前中の最後に気持ちが苛立ってしまい相手に攻撃的になってしまいました。苦手なタイプ、自分の責任は曖昧に棚上げしてこちらの役割だけは声高に求めてくる。終わった後、後追いでこちらの役割を求めるなら自分の責任も果たすべきではないかと言葉を放ってしまった。
そういう

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