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自制心を身につけるには

今日のおすすめの一冊は、内藤誼人(よしひと)氏の『「習慣化」できる人だけがうまくいく。』(総合法令出版)です。その中から「今日も、楽しいなぁ」という題でブログを書きました。

本書の中に「自制心を身につけるには」という心に響く文章がありました。

新しい習慣を簡単に身につけることができる人は、みんなセルフ・コントロール能力が高いという特徴があります。

アメリカにあるペンシルバニア大学のブライアン・ガーラは、新しい習慣を身につけやすい人には、共通点があることに気づきました。そういう人たちは、みんなセルフ・コントロール能力が高かったのです。

セルフ・コントロール能力というのは、いってみれば「自制心」です。欲望や衝動を感じても、何とか抑え込んで我慢できる力のことを、セルフ・コントロール能力と呼ぶのです。こういう能力のある人は、新しい習慣を身につけるときにも、そんなに苦労しないことをガーラは明らかにしたのです。

ちなみに、セルフコントロール能力というものは、生まれつきの遺伝や能力によって決まるものではなく、筋肉を鍛えるように、自分自身でも鍛え上げることができます。 そのために一番よいのは、とにかく欲望や衝動を我慢する経験を、何度も何度もしておくことです。

何らかの衝動を感じたときに、ほんの少しでもいいので、「少し我慢する」という練習をしてみてください。 そうすれば、だれでもセルフコントロール能力を鍛えることができます。 

たとえば、ほしい商品をネットで見つけたとしても、すぐに「購入」ボタンを押してしまうのではなく、ちょっとだけ我慢してみるのです。 「明日まで待ってみるか」 「月末まで我慢して、それでもほしいと思ったら購入するか」 という具合に、ちょっぴり我慢するのがポイントです。 

こういうトレーニングを少しずつやるようにすると、セルフ・コントロール能力はどんどん鍛えられます。 

お菓子を食べたくなったら、「30秒だけ我慢」してみるのもいいです。 欲望や衝動を感じたからといって、すぐに飛びついてはいけません。大切なことは、欲望や衝動の言いなりにならないことです。

最終的に欲望や衝動に負けてしまうのだとしても、まずは自分で抑え込む練習をしてください。ほんの少しの時間でかまいません。 仕事をやめたくなっても、「さらに30分だけ頑張ってみよう」という気持ちで取り組んでいると、セルフ・コントロール能力が磨かれていき、そのうちたいていの欲望は自分で思い通りにコントロールできるようになります。 

セルフ・コントロール能力が高くなってくると、新しい習慣も身につけやすくなるという好ましい結果になるのです。

◆仏教では五欲という五つの欲があるという。それが、財欲・色欲・食欲・名誉欲・睡眠欲。仏陀はこの五欲を無くすのではなく、コントロールすることが大事だといった。なぜなら、欲がなければ突き動かされるようなモチベーションも生まれないし、行動もできないからだ。そして、経済も欲がなければまわらなくなる。

しかし、これが行き過ぎると非常に問題となる。理性が衝動的な欲に負けることになるからだ。あらゆる依存症がそれによって起こる。ギャンブルやゲーム、アルコール、たばこ、薬物、ストーカーやDVなど。

「少し我慢をすること」を繰り返し、自制心を高めることができる人でありたい。

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