深さと茶道
今日のおすすめの一冊は、齋藤孝氏の『「深みのある人」がやっていること』(朝日新書)です。その中から「深みのある人」という題でブログを書きました。
本書の中に「深さと茶道」という心に響く文章がありました。
◆なにも、茶道をやっている人だけが、深い人だ、と感嘆されるわけではない。たとえば、忙しい経営者やリーダーが、プロ顔負けの絵が描けるとか、ピアノが弾けるとか、サクソフォーンの名手だったなどということを知ると、その人に深さを感じる。
音楽や芸術だけでなく、太極拳ができるとか、サーフィンをやっているとか、ダンスの名手、というようなことを聞いても同じように、その懐の広さに驚く。
自分独自の楽しみの世界があることを「壺中天(こちゅうてん)」という。壺の中に広い天(空)があったという、中国の「百朝集」の中にある言葉だ。
自分の癒される世界、楽しみの世界を持っている人は、人としての幅が広い。その世界が、意外であればあるほど、そこに深さを感じる。
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