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「スキーマ療法⑩社会的孤立」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

18種類のスキーマの5つ目は、
「社会的孤立スキーマ」です。

このスキーマを獲得してしまった原因は、
⑨欠陥/恥スキーマと同じです。

特徴は、

⒈自分は異質な存在だと信じている

⒉疎外感に常にとらわれる

⒊子供の頃から周囲に対し違和感を抱きながら育った

⒋「才能がある」「有名な家の出身」「美人」「同性愛者」
「少数民族出身」「アルコール依存症の親を持つ」
「外傷体験を持つ」「身体障害がある」「孤児」「養子」
などの問題を持っていることが多い

⒌経済的に「裕福」もしくは「貧困」な家庭の出身者に多い

その他の行動は、

グループに加わっても中心に行こうとせず、
ひっそり周辺にいたりします。

社会的な場面を避け、ほとんどの時間をひとりきりで過ごします

グループに加わる為に「偽の人格」を装うが、
内心では自分は異質だと感じています。

私も、自分を異質な存在だと感じています。
誰とも分かり合えないし、共感することが少ないです。

疎外感を感じたところで、それを伝える事すら
考えつきませんでした。
それが普通と思っていたからです。

治療目標は、

⒈他者に対する違和感、疎外感を減らす

⒉自分は多数派ではないかもしれないが、
 世の中には同じような人がいると考えるようにする

⒊他者との相違点より、共通点の方がはるかに多いと
 考えるようにする

⒋自分を受け入れてくれる集団を探す

⒌苦手な社会的な場面を克服する

⒍生活そのものを大胆に変える

私が思ったのは、メタ認知的に考えるです。
「認知していることを認知する」です。

「いま私は疎外感を感じている」ということに
私は気づいている、いう感じでしょうか。

これを無理やり「感じないようにしよう」とすると、
自分に対して「非承認」となり苦しくなります。

疎外感を感じている自分を受け入れながら、
現実に疎外されているのかどうか
冷静に考えてみる、ぐらいかなと思います。

例えば自分が「孤児」「養子」だとしたら、
その事実は変えることはできません。

当然、疎外感も大きいと想像できます。
そう感じるのは本人の責任ではありません。

疎外感と共に生きてきたので、
切り離すことはできません。

その為に苦しい人生が1ミリでも楽になる可能性が
スキーマ療法にあるかもしれません。

お読みいただきありがとうございました。

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