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子どもの体に母親の細胞が"混じる"

2021年6月21日、NHK-BSの再放送で、私はこんな番組を観た。

ヒューマニエンス 40億年のたくらみ「“出産”ヒトは難産を選んだ」
NHKオンデマンドのページをリンクしておく。

ヒューマニエンス出産

繁栄の根幹「出産」。なぜか哺乳類でヒトだけが、命がけで何時間も叫び声を上げるほど“難産”だ。ヒトは二足歩行で骨盤の穴が狭くなる一方で、脳の巨大化でより難産となった。しかし難産の苦しみこそ、仲間で育児をする仕組みを生み、発展の原動力になったという。さらに難産を乗り越えるためのホルモン、狭い産道を通り抜ける赤ちゃんの驚きの進化、母から子に受け継がれる細胞の最新研究も紹介! 難産の苦闘の意味を妄想する。


私は以前から、マイクロキメリズムについてお伝えしている。
たとえば2019年5月9日に書いたこの記事。


6月11日、Clubhouseでお話した時は、多くの方が聴きに来てくれた。

マイクロキメリズム-クラハ2

以前はキメラのことについてお話することに抵抗があった私だが、この画像の何倍もの方が訪れ、興味を持ってくれたことからすると、時代が変わってきたのかと安堵する自分がいる。
自分の体をつくっている細胞の中に、自分とは違う遺伝子を持ったものがあるという事実は、臓器移植でもしない限り考えられない、信じ難いと思う方も、まだ大半を占めるのだろうけれど。
でも、人の体は元々が異なる複数の遺伝子細胞からできているということは、まぎれもなく事実なのだ。

番組では、東京大学の入江直樹准教授の研究が紹介された。

・子どもの体の中に母親の細胞が混じっている。
胎児には必ず母親の細胞が混じる。母親の細胞が混じる割合は8/10,000,000。ヒトの全細胞37兆のうち母親の細胞3,000万。
・子どもの体内で母親の細胞はなにをしているか。
妊娠の成立と継続。出産までの免疫学的な衝突を起こさない仕組みとして重要。母親にとって胎児は自分と違う遺伝子をもつ異物。免疫が胎児への攻撃を始める可能性がある。それを防ぐ役割。
[入江説] 胎児に混じった母親の細胞が免疫による攻撃を防ぐ
・お母さんの細胞が自分の体にあり、自分の細胞が子どもにも受け継がれる。
三代の流れがある。
・母親の細胞の行き先。
骨格筋、心臓、皮膚、肺、甲状腺、血液など。

IRIE lab.のページをみてみよう。

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マイクロキメリズム: 実は我々はみな、母親細胞とのキメラだが、その母親細胞は我々の体の中で何をしているのだろうか?こうした母親細胞が疾患の発症や進行に関係している可能性はあるのだろうか?表現型の進化可能性についてどこまで定式化・理解できるのだろうか?

マイクロキメリズムと先天異常

* このページは、IRIE lab.のものを、そのまま転載させていただいた。

実は我々はみなキメラであることをご存知でしたか?
あなたが何歳であっても、胎児の時に移入してきた母親細胞がいまも我々の体のなかを巡っていることがわかっています。

一つは、組織損傷の際などに再生を手伝っている可能性が指摘されていて、実際に糖尿病などのいくつかの症例では実験的にこの可能性が裏付けられています。
一方で、ある種の先天異常児では、母親細胞の数が多いことが報告されており 先天異常の発症や進行に関わっている可能性が考えられますが、科学的根拠は希薄でした。

このことは、上で挙げた2019年5月9日のnote記事をみながら、振り返ってみられるといいだろう。

このように入江さんは、我々はみな、母親細胞とのキメラだと言い切っている。
そして、番組の中では、細胞の継承は母-自分-子どもと三代に及ぶと。


私の師・宗像恒次が、このマイクロキメリズムの考えをSAT療法に取り入れ、代理顔表象化し、自分の体の中に応援者をイメージさせることで自己成長のためのパワーを生み出させたことは、すごいことだと思う。

この記事の中で、私はSATのセラピー技法の1つ「代理顔表象化完了法」を紹介させていただいた。

母親が、自分の免疫で、自分の胎内に宿った胎児を攻撃しないために、自分自身の遺伝子細胞を胎児の体内に送り込む。また胎児は、十月十日母親の胎内で過ごし、無事にこの世に生まれ出るために、自分の細胞を母親の体に送り、損傷した組織を修復する。そんな細胞のやり取りによってできた私たちの身体はキメラであり、遺伝子の異なる別々の細胞の集合体なのだ。そして、その細胞から、応援メッセージを受け取ることができたなら、世知辛い世の中でも孤独感を感じることがなくなるだろう。
自分は常に体内のキメラたちに見守られており、愛されている感覚を感じることができれば、心の痛み、そしてそこから派生する身体の痛みも消えていき、このままの自分でいい、この自分がいいと心底思えるようになる。誰かの目を気にすることもなく、ありのままの自分を、その愛をまわりに発散し輝いて生きることこそ、この世に生まれた意味ではないのかな。
社会生活の中で、まわりからいろんな期待をかけられ、しんどくなることもあるだろう。それにノーと言ったら嫌われるかな、雰囲気おかしくなっちゃうかな。そんな恐れがすぐに顔を出し、生きづらくなるかもしれない。けれど、そんな時こそ、自分の体内にいるキメラ細胞と会話してみるのがいいかもしれません。


私の住む愛知県は、緊急事態宣言→まん延防止等重点措置→厳重警戒措置と、まだまだ自由に生を愉しむことがしづらい環境にあります。
片や大リーグのオールスターゲームを見ていると、大勢の人が肩を寄せ合い、誰一人としてマスクを着けることもなく、歓喜を上げていました。これが本来の人間の姿だと思いますが、いまの日本では、それがいまだに否定され続けているのです。

やっぱり生きづらい、なんかモヤモヤする…そんな気持ちがある方は、まだまだこの【緊急事態宣言価格】で、気持ちの整理をサポートさせていただいています。気になる方は、この機会に利用してみてください。


それと、明日7月16日(金)22時から、Clubhouse、私のクラブ「生き方変容『SAT法』を学ぶ」の中で、私自身がSAT法に救われた体験談をお話します。時間の許す方は、ぜひ聴いてみてください。

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