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政治的なロック音楽と最近の邦楽について

 ロックフリークという名前でnoteを書いてるんですが、ロックっていう概念は音楽的だけでなくて、思想的なところが大きいと思っています。

 ロックっていうと、激しいギターやドラムを想像するかもしれませんが、ロックの本質はカウンターカルチャーだと思います。

カウンターカルチャーは、何かの物事に対して文化によって反発することです。

海外では現状の政治に言及したり、音楽によって大衆に訴えることを多くのアーティストがしてきました。

政治的な歌詞の洋楽のアーティスト

レイジの代表曲は、1992年のロサンゼルス騒動が元になっています。白人警官達が黒人に暴行したことで起きた暴動について歌っています。後のブラックライブズマターにも繋がります。
レイジは政治的な歌詞が多いです。

ボブディランの「風に吹かれて」も、平和を実現する難しさが歌われており、戦争が起きても、何が答えなのか分からない不全感が現れている気がします。ボブディランはこの曲をキング牧師らも参加した大規模デモのワシントン大行進で歌いました。

2015年に黒人教徒が集まる教会に白人のディラン・ルーフが乗り込み、教会内の黒人教徒9人を銃殺した事件がモチーフとなっている曲です。
かなり衝撃的なビデオですが、こちらも黒人と白人の人種対立を問題としています。

アメリカ現代史とロック史

ロックがメジャーになった歴史が1950年代以降からだとしたら、最初の音楽と政治が交わるイベントはアメリカ公民権運動かもしれません。

次はベトナム戦争でしょう。アメリカ軍の北ベトナム攻撃に対して、多くの若者が反戦を呼びかけました。その精神的支柱だったのがヒッピームーヴメントやロック音楽でした。

色々書いてみたけど、、、、

 これはアメリカの話しが多いです。イギリスのパンクロックもサッチャー政権に対する怒りなどを歌っていましたが、日本のロックシーンではあんまりなかったのかもしれません。

しかし、最近youtubeとかでよく聴くARAREのADVICE。レゲエの曲であり、レゲエは元々から反保守的な音楽ジャンルでした。

東日本大震災の翌年にリリースされたということで、当時の日本政府や国会議員たちの原発や復興の問題について言及しています。

この曲の意味を知らないで単なるBGMとして聞かれてしまうのは悲しいですが、1000万回以上再生されてるので影響はめちゃくちゃ大きいです。

ヒップホップは、黒人の貧困層の苦しみを発信する手段としてブロンクスから発展していきました。
そのためヒップホップは社会風刺的な側面が強いジャンルであり、日本でも受け入れられています。

おことわりですが、、、

 この記事は決して、政治的なメッセージ性のある音楽こそが素晴らしいという意図で書いていません。  
 ラブソングや日常を歌う曲、色んな曲があってこその音楽ですのでね。みんな平等なのです。
 ただ、せっかく表現の自由があるんだから政治について言ってもいいんだよとは思います。

さいごに思うこと

 少し前のコロナ禍の話です。アジカン後藤さんが忌野清志郎さんを偲んで、フジロックでタイマーズをオマージュしたパフォーマンスをした時に炎上してましたが、
 (当時の安倍元総理や菅総理への批判的な歌詞がありました。)
※色々な意見があるので調べてみてほしいです。

 アジカンの曲は大好きですが、僕もこのアジカン後藤さんの行動は、忌野清志郎さんのオマージュをした上でやるのは卑怯だと思いました。個人でやるのは好き勝手ですけどね。後で清志郎さんについては詳しくやりたいです。

 清志郎さんは右左ってよりも平和のために歌ってたので、無駄に分断を生むような発言やパフォーマンスはしませんでした。

しかし、邦楽のシーンでもARAREさんのような、ある程度中立でちゃんと意義のある政治的メッセージを持った曲を作る人が増えて欲しいと思います。

勿論、政治的行動をしないのは個人の自由ですけどね! 

右左っていう単なる二項対立ではなくて、みんながより良く生きるための政治に関心を音楽によって持たせられたらいいですね。


長文、乱文失礼しました。

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