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The time of my life

都会のように刺激的なものやことが少ないような気がするアメリカの地方暮らし。週末ともなるととてものんびりした時間が流れる。家のパティオの草むしりにハマってから、他人の家の庭先についつい目が行ってしまう。草が伸び放題のお家もあれば、シンプルに芝生のみの家など様々。ただ、ちょっと古くからある住宅街に行くとガーデニングのレベルが一定の水準以上じゃないと住まわせてくれないんですか?と聞きたくなるほど草花の手入れが行き届いて美しい庭がたくさんある。生活の中に流れる時間を楽しむ。住んでいる方の態度が庭に表明されているようだ。

田舎だの僻地だのと不便さ故に羨ましがられることの少ない私のアメリカ生活。自分ではとても貴重な時間の中に暮らしていると思っている。庭先が綺麗な家の前を通ると、偶然出会った動物さえも時間を平和に楽しんでいるような気がする。あまり多くを望む気はないので、ガーデニングとまでは行かないが、自分の生活にも自然に彩りをもっと取り入れられたらいいなと思った。

ガーデニングのことはよく知らないが、このお家もかなりレベルが高いはず。狙ってるのか自然なのか、彩りがきれいだと思う。
ランチ。彩りもガーデニングセンスの良さが反映されている?

以前日本の地元に戻った際、料理屋さんでぬか漬けが出た。あまりに美味しかったので感動しながら白ごはんと一緒に食べていたら、「よかったら持って行く?」と女将さんから糠床を分けてもらえた。その糠床は女将さんのお婆さんから引き継いだらしい。私は数十年物の糠床を551の肉まんチルドバッグに保冷剤と一緒に詰め込んで、アメリカまで密輸した。

時を超え海を越えやってきた糠床。今晩見返すともう少し彩りがあってもいいと思った。人生の時間を豊かにしてくれる糠床。鮮やかな色彩を加えていきたい。

とても美味しい糠床。頑張って密輸した。知らんけど。


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