【現代詩】 新橋狂詩曲

「をへて」①
副題:新橋狂詩曲

を経て
5月は狂人の季節

放射状の
みずがめ座η(エータ)流星群

夏日の夜
気もふれる

あなたは星に愛されている 

円悟山の西行から
京都のポンヌフへ

この短い通りは
守られている

スサノオや上皇
白川の狂人に

ぞろぞろと河原へ歩いていく
縄手の罪人に

ついに友来らず
陰陽を整え
身を捧げ
音海へ溶ける


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