HIROYA ISOZAKI

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吉増剛造ライブ4

中也は賢治をよくとらえていて 虫の動くような ものを書いていた宮沢賢治は 怪物君のやり方に近い  概念を遠ざけで  作品にして残すことすら  疑わなくてはならない 1977年 熱風 イタコのそばに座って 話を聞いた 天沢退二郎アマカワタイジロウ   危険な詩人と言った  親近感 ブランショの影響を受けた 60年代の活力はなかった 小田きゅうろう ユリイカ しみずやすお? 60年代に黄金詩篇 高い  ランボー エルンスト ジャンルを超える 2016 あめやのりみつ  怪

    • 吉増ライブ3

      別や妖精のような見知らぬ子供が耳を覚ましている  様しなくてね ね、という妖精の言葉 長谷川一夫は 舞踏をしながら 映画の中で話している 情景 発見 大げんか すいませんでした 文体を作っている 不思議な言語が出てくる 子供のいじめられたときの言語が残っていてでてきている 40年鷲掴みにされた 声の下にあるものはなんだったか 土方の舞踏言語で 裸の濁声 谷崎が突然 現れて 裸の間違え 女の足裏を舐めるような ダミ声 これ文学だなんて言ってる わからないで当たり前 わかるように

      • 吉増剛造 ライブ2

        子供のようにこぼれるというのはいい 今はそんな気分 土方は暗黒舞踏の創始者だが 書く人でもある その発見 根源的な胎児性 根源的な言語 夏目漱石にもそれはある つげ善春、水木しげるポッシュ ブリューゲルに近い幼児 赤ん坊の言語  吉岡実は筑摩書房の重役 戦争馬の世話 惚れ込んで  結露 吉本隆明はカフカを比較  伝わらなくてもいい 伝わってもいい暗号ノート 土方 誰も 知らない向こう側の  子供の言葉がわかり始めた やばいなあ 時間がかかるが 不揃いな 舌打ちのような わか

        • 吉増剛造ライブ

          吉増「昨日もニシナリのミュージシャン入って ベースドラム打楽器 シンセサイザー面白い音 絵描きが絵を書いていて 絵を描いた姿が音楽家のように見える 音楽とも交差する時代 わからないところへの反応が入っていく 宮沢賢治は宮城 土方は秋田 吉本隆明 けいをひく しゃーと音がする 訳のわからないことを言っている 平気で誤字を書く 筆写を続けると 読むのが遅くなる 字が小さくなる それをみんなにも 共有する 慶應に メモリアルで 土方はなぜと 全集を深読した レコードをくれた 生前は

        吉増剛造ライブ4

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        • ピルグリム
          2本

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          天の川でフライフィッシング

          天の川でフライフィッシング

          小説 熊野ポータラカ 【第2話】ボーイミーツガール

          マコトがマリと出会ったのは、今から5年前、新宮市緑ヶ丘の花屋「マリア・ヒメネス」だった。夏休みに新宮の親戚に届け物があって、自宅のある田辺市本宮町から1時間かけてバスで出かけ、その派手な花屋に何も知らず立ち寄った。墓参り用の花を買おうと思ったのだが、店には、白い菊の花も百合もなく、綺麗な女の子がカゴに入れたマリーゴールドを売っていた。その瞬間にマコトの世界の時間が止まった。 ボーイ・ミーツ・ガール お尻の穴から頭のてっぺんまで電気が走るのを感じた。しばらく呼吸ができなかった。

          小説 熊野ポータラカ 【第2話】ボーイミーツガール

          【現代詩】ジョジョ的な反復

          男は海底の案内人だった 妻と子供を捨てて 島に移住した 軍に頼まれて 研究者と同行し海底地図をつくる仕事に従事した  ある日の朝 白いバルコニーにいると 海から声が聞こえた  「Jitolea maisha yako sasaササゲヨ」 その日は 地形を調べるために イギリスの学者と海に潜った 不審な事故が続いていた 「このあたりに軍用ヘリが落ちた 将校はおそらくもうサメの腹の中 だろう あの古代遺跡が磁場にいたずらをする」 男は同行者を振り向きざまに銃殺し 海の秘密を守った

          【現代詩】ジョジョ的な反復

          【現代詩】月と遺灰

          父が死んだと電報があった Mは一人息子 この10年家族と話をしていなかった 嫌な匂いがしたので 前の晩の飲み残しのワインを飲んだ オリが舌に張り付いた  島には久しぶりに雹がふり 仮想通貨が暴落した 一週間後  骨がFedExで届いた Mはそれを磨砕機で粉々にし  小舟で海に運び 両手で空に放った 強い青東風が吹いて Mは灰まみれになった 鼻から吸い込み 上咽頭に死灰が残った 港に戻ると  対岸の森から虹が伸び Mの住む家の庇を溶かした 

          【現代詩】月と遺灰

          吉増剛造に会えること

          明日、念願の吉増剛造に会える。 2021年から会うチャンスを探していた。 思いは叶う。 年齢を考えると最後かもしれない。 思いのたけを伝えよう。 思い返せば、2021年小泉晋哉先生の紹介で、詩集の出版のために足利市立美術館を訪ね、そこで2017年に吉増剛造展が開催されていたことを知り、当時のパフォーマンスの資料を求め、DVDを手に入れた。 『ソラリスの襞』を書きながら、何度それを見たかわからない。煙の中で、何か呟いているシャーマンのような姿があった。 間違いなく詩壇の頂

          吉増剛造に会えること

          たけのこみつけた

          #スキしてみて

          たけのこみつけた

          【現代詩】美貌の青空

          痛みを忘れるために カルモヂインを歩き続けた 旅に病んで 目を開いたまま 夢の中にいる 春の日の 短い記憶に 留まり続けた 瞳孔は 魂の傷口 美貌の青空を 映している 花嵐が 空を薄紅に染め上げ 花弁に月が解けていく 愛しい人の 忍び声は 小さすぎて 耳に届かない くりかえし 聞き返した くりかえし #私の作品紹介

          【現代詩】美貌の青空

          たんぽぽ

          君たちと会えた奇跡に感謝 健気で 命に満ちている

          あかつきのランナー

          日の出は4時54分 間に合うように 着替えて 家を飛び出す 良いことも 悪いこともある 上がれば 下がる 世界は孤独なランナーのリズムで満ちている 時々それがつながる それを待っている 前に進めるのさ ビートルズのように

          あかつきのランナー

          痛みと喜び 闇と光

          痛みとともに起きる 闇の中に光が見える 昨日ディープステートの番組を見た 反知性主義位という言葉がある 不満を持つ人たちが単純に共通の敵を見つけることができる それがディープステート信仰?のカラクリだ それは信仰の裏返しである その後神秘的な自然のネットワークについての番組を見た こうもりが森を維持している トナカイが北極の冷却機能を守っている 自然は複雑系のネットワークの中でその恒常性を維持する この背反する考え方が同時に存在している今 闇の中の光 痛みの中の喜びは反映して

          痛みと喜び 闇と光

          カラス

          カラスが庭に来るので ホームセンターでカラスよけください と言ったら こんなのを推薦された こんな ので カラスよけになるのかな

          不安がなくなる不安

          不安がなくなると 詩が書けなくなるのではないかという 不安がある 変な不安だ 昨日ネットフリックスで自然に関する番組を見た コウモリが森を守っていること トナカイが北極を守っていることを知った 地球のネットワークは地上に生命を維持するために 複雑に結びついている それについて詩を書いてみよう 【詩をかけない不安に関する詩】 朝痛みと共に起きる 闇の向こうにほんのり光が見える 矢野顕子の音楽だ 矢野顕子は コウモリのように 森を守っている 坂本龍一はそれを遺言にした 世

          不安がなくなる不安