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【明るい北朝鮮】

シンガポールは事実上、一党独裁の国家なので、「明るい北朝鮮」とも呼ばれます。笑

僕はシンガポール生活が6年ですが、その前は中国に5年間住んでいました。つまり、一党独裁の国に11年も住んでいるわけです。ちなみに、アメリカには2年ほど住んでいました。日本で生活をしていると、民主主義が当たり前のように感じますが、世界の人口で、民主主義は実はマイノリティで、君主制や一党独裁の国の人口の方が多いのです。

中国やシンガポールに住んでいると、一党独裁の強みや民主主義の弱点もよく見えてきます。民主主義の場合は、国民がアホだと、アホに選ばれた人が政治を司り、アホに喜ばれる政策をうたうので、いまいちな政治が行われます。日本のような、シルバー民主主義も同じです。老人のための、老人による、短期的な政策が行わがちです。

一方で、一党独裁の場合は、シンガポールのリー・クワンユーのような、天才的政治家が現れたりすると、超優秀な官僚たちと共に、極めてスピーディに有効な政策をどんどん打てます。特に、この20年くらいのデータを見ても、民主主義の方が経済が停滞しています。

なお、社会主義の場合は、土地も国のものなことが多いので、例えば新幹線のような線路を引こうと思うと、一気に村ごと立ち退きをさせ、直線で短期間で線路を引けます。僕が中国にいた5年間でも、中国語の高速鉄道網はめちゃめちゃ便利になりました。一方で、日本の下北沢に住んでいた時は、目の前の「井の頭通り」を拡張するのに、5年がかりくらいで立ち退きの交渉をしていました。。お金もすごくかかるでしょう。

どちらがいいとか悪いとかではありません。そういう違いがあるということです。そして、現在は非常に変化の速い時代であるということです。

先日、僕のコーチングの師匠のひとりである、榎本英剛さんのコミュニティで、「もし世界がひとつの国家だったら?」というお題が出されました。このお題に近い問いは、先日、シンガポールでインターナショナルスクールに通う11才の娘が「パパ、なんで国なんてあるの?」という問いを投げてくれていました。

「もし世界がひとつの国だったら?」の問いに対して、僕が思い浮かべてしまうのは、「じゃあどうやって統治しよう?」とか「結局腐敗や内乱が起こりそう」とかということです。そう考えると、「人間が統治しようとしている限りダメじゃん」と本気で思うわけです。だったら「AIが統治した方がよくない?」と。人間よりももっと優秀で愛に溢れたアルゴリズムを組んで、それを利用できないものか、と。

しかも、人間が統治する限りは、所詮は人間のためだけに地球を利用してしまうところを、アルゴリズムならば他の生命や地球全体のための最適解が出せるんじゃないかと思うわけです。

このあたりの僕のイメージは、ジェームズ・キャメロンの映画「アバター」の世界にイメージが近いです。人間以外の生命も意識が繋がっている世界。映画だとその生命体を司る存在がエイワ(EYWA)と呼ばれています。なので、弊社のシンガポールの会社の社名もEYWA. PTE. LTD.としています。

この、アルゴリズム統治の概念に近い考えが、成田悠輔さんの「22世紀の民主主義」にも書かれていました。「資本主義や民主主義って実際どうなの?」と思っている人は読んでみるといいかもしれません。

ということで、僕は「明るい北朝鮮」で明日も楽しく過ごします!

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