あの時代、よく分からなかったのが、告白というやつだ。

知らぬ間に、恋という感情が押し寄せてきて、その人のことを考えるようになる。

そうなってしまえば、もう囚われたも同然である。

となると、次にとる行動は、そのままでいる、か、告白ということになる。

ただ、漫画やドラマ、小説の中で描かれている告白という奴は、うまくいかない場合、幼い心にはかなりの衝撃となるであろう破局をもたらす。そうだ、昔のような関係には戻れないのだ。

また、同じようにフィクションの世界では、仮に成就しても、別れを迎えてしまえば、やはり、破局をもたらしてしまう。

眼前に、気になる人がいる状況からすれば、もはやドラマや小説はノンフィクションだ。

うまくいかなかった後の破局が絶望的なまでに押し寄せてくるのだ。

ならばどうやって告白をすればよいのだろうか。

まあ、結局、自分が傷つくのが怖かっただけなのだが。

、、とまあ、これは数少なくない思春期に共通の、やや自己中に偏った思いではなかろうか。

そんな思いを綴ったこの曲を。