夏と言えば、、、TUBE、「湘南MY LOVE」

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夏と言えばTUBE! ということになったのはいつからでしょうか。

デビュー当時からすでにそうだったのかもしれません。「ビーチタイム」「シーズン・イン・ザ・サン」「サマードリーム」という80年代後期に登場した3つの曲がそのきっかけと言ってもいいでしょう。

夏としか言いようのないメロディ、海の色・空の色の青と水色のイメージジャケット、そして、どれもが歴史的傑作。

TUBEという文字を読めなくても、ツベ?と呼んでしまっていても、このバンドの珠玉の3曲は脳裏に焼き付いていて、夏ともなれば、自然と脳内再生されるに至ります。

80年代のバブリーな風景。サーフィンを車の屋根に括り付けている風景。サーフィンが一般になってきて海に群がる海辺の風景。ディスコ化するまえののどかな海の家の風景。

脳内再生される音の背景にはそういった風景が浮かんでいました。

真昼間に照り付ける真夏の太陽。この日差しには人生が好転していくようなイメージもありますし、経済も上向くようなイメージもあります。

そのイメージに乗って、彼らの楽曲は、あの80年代末期の日本の象徴のような楽曲だったと思います。

その日本も、90年代に入る頃にはバブルがはじけ、少しずつ斜陽を迎えていきます。平成不況の入り口がそのあたりまで来ていました。

そんなときに、夏の終わり、または夏の夕暮れのイメージをもったこの「湘南MY LOVE」という楽曲が登場します。

これまでのTUBEとは一転した、メロウな楽曲。あたりを焼き尽くさんとばかりに照り付けていた太陽は徐々に傾き、その日差しのチカラを弱めていく。同時に、オレンジ色や朱色の光を放出し始める。夕暮れの始まり。海辺は明くる日の日差しを待ち望むかのようにひっそりとしていく。

勝手なイメージではありますが、そんな風景を思い浮かべてしまうような楽曲でした。

今年はすでに猛暑日を何日も経て、梅雨明け前なのに、もう夏真っただ中の様相。そんなうんざりするような暑くて蒸す毎日の中でも、夕暮れ時には、ほっと一息。そんなときに、聞きたくなる楽曲です。


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