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言葉と現象の微妙な関係

先日のノートで『老害』という言葉について調べてみたところ、実際の意味とは異なるニュアンスで使っている人たちが多くいる事について書いた。

この例が示す様に、言葉の元々の意味とは違った解釈で使われると言うのは珍しい事ではない。

ただ問題なのは、間違った解釈により、この例で言えば単にお年寄り特有の状態に『老害』と言う名前を付ける事を許してしまい、それにより大義名分を得て堂々とお年寄りを迫害する様な人が生まれる事である。

つまり、元々はある現象を表す為の言葉が、間違った解釈により別の現象を生み出してしまうのである。

言わばこれが言語の限界であり正確なコミュニケーションを図るためには相手がその言葉をどう言う意味で使っているかを考える必要がある。

この様な言語と現象の関係については落合陽一氏の『脱近代宣言』に詳しく書かれているので是非読んでみてもらいたい。

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