過去は決して消えない(未来は誰にもわからない)

最近になって、よく思うのが未来はまるでわからないと言うことだ。
僕の最近は、とても奇天烈で大学生の時に思っていた未来とはまるで違っていて、個人の未来でさえこんなにも予想外なものになるということを痛感している。
でも、この世の中かには個人の何某が集まったグループダイナミクスを大胆に言い切る人間が多くて驚いてしまう。
何を言いたいかわからないかと思うけれども、要は未来は誰にもわからないと言うことだけだ。

未来について、大胆な予想をする人が多くいる。
その中の誰かはある事象については的中させるし、それが重大なことだったら凄いとはやし立てる。
でも、未来の事柄を悉く言い当てた人はいない。スティーブ・ジョブスはiPhoneをヒットさせたけれども自分の癌を克服することはできなかった。
僕たちはそんな基本的なことすら、たまに忘れてしまう。

君は自分の人生がどう転がるかわかっているかい?
僕にはわからない。
誰かはこの社会の全てを言い当てることはできるのかい?
そんなことは不可能だ。
どれだけAIが発達しても、それは不可能だ。バタフライエフェクトを知っていれば、未来予知が不可能なことは誰にでもわかる。
それでも、僕たちは誰かカリスマやインフルエンサーの言葉を信じてしまう。占い師に右往左往される有名芸能人と何も代わりやしない。

往々にして直近の過去を未来のように話す人たちに僕たちは騙される。
それは、なぜかと言うと信じたい未来がそこにあって、それに近い言葉を話してくれる人に縋りたいからだ。
ねえ、そろそろ諦めよう。僕たちの過去や未来を正確に紐どいて、的確なアドバイスを授けてくれる神様や預言者みたいな人はいないんだって。
悲しいけれども、それが現実だってそろそろ受け入れよう。
僕たちには、残酷な現実しか待っていなくて、僕たちには、残酷な現実しか待っていなくて。たまにある喜びに心から喜んで、それでいいじゃないか。
君が何かをして、誰かが笑顔になって、それでいいじゃないか。その過去だけで充分じゃないか。それは何物にも侵されない、君が培ったことなんだから。

過ちを犯しながら、自分が最低な人間だと思い込むこともあるだろう。
僕もそうだ。
積み重ねてきた善行もふいにすることもあるだろう。
それでも、過去は消えやしない。
君が信頼を失おうとも、君が積み重ねてきたものは消えない。
君がどれだけ誰かから蔑まれようとも、君が誰かに優しくした過去は消えない。
君が過ちを犯して石を投げられるようなことをしても、君の過去は消えない。
君が頑張って何かをしようと努力をしようとしたことは消えない。
君が偽善だとわかっていても行動した過去は消えない。
君が誰かのために奔走した過去は消えない。
君が大切な人のためになけなしのお金を出したことは消えない。
君が愛する人のために手を差し伸べたことは消えない。
君が仕事を頑張って、誰かのためになったことは消えない。
君がしたことは消えない。

未来はわからない。何をしても未来では誰かに責められるかもしれない。
でも、過去は消えない。君がしてきたことは消えない。
君がこれまで生きてきた努力や慈しみや優しさや、下の世代の人間にやろうとしてきたことは消えない。僕はそう言い続ける。
君がしてきたことは消えない。絶対に消えない。
君が成し遂げてきたことは未来の誰にだって否定されないし、消えない。
結びの言葉はまるで思いつかないけれども、どれだけ過ちを犯しても君のしてきたことは消えたりなんかしないって言いたいだけなんだ。

とっぴんぱらりのぷう

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