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お金と飲食業界の話

飲食業界に足を踏み入れた当初、多くの人が想像する通り、環境は厳しく、労働時間も長かったです。
私は、東京への上京を果たし、一人暮らしを始めるという大きな一歩を踏み出しました。
関西での生活と比べると、東京の家賃の高さに加え、生活費の高騰は無視できないものでした。
しかし、私のモチベーションはお金ではなく、将来的に自分のパン屋を持つ夢に向かっていたので続けてこれたと思います。

若い頃、私は技術習得に全てを注ぎました。
お金を稼ぐことよりも、技術や知識を身につけることに価値を見出していました。
このため、技術料や機材投資にお金を使うことが多く、貯金はあまりできませんでした。
自分が作りたいと思ったパンを作るために必要な技術を磨き続けました。

飲食業界での経験を積む中で、私は多くの困難に直面しました。
特に、スタッフのためのまかない料理を準備する際、予算内で収まらずに自腹を切ることもしばしば。
しかし、そういった経験が私をより強くし、自分のお店を持つという夢に向かって進む勇気をくれました。

最終的には、私のモチベーションは明確でした。
お金を稼ぐことではなく、将来自分のお店を持ち、技術を駆使して人々を幸せにすること。
飲食業界の厳しさに直面しても、私はこの夢を追い続けました。
家賃や生活費の高さ、貯金の難しさなど、多くの障害がありましたが、それらは私の夢を追う過程での小さな障害に過ぎませんでした。

ある日、私が働いていたパン屋での光景が私に大きな影響を与えました。
お客様がワクワクしながらパンを選ぶ顔を見た時、私も自分の力で人を幸せにする場を作りたいと強く感じたのです。
それは私が自分の店を持つべきだという明確なサインでした。
自分のアイデアで、自分の手で、私独自のパン屋を創り上げたいという願望が、私の心の中で確固たるものになりました。

飲食業界での苦労は多かったですが、それら全てが私を今日の地点に導いてくれました。
私はこれからも、ひとぱん工房を通じて、お客様に喜びを提供し続けていきます。
人生は簡単ではありませんでしたが、それでも夢を追い求める価値はあったと信じています。

私の経験から皆さんに伝えたいのは、仕事で遭遇する困難や挑戦があっても、それを乗り越えることでしか得られない価値があるということです。
特に飲食業界での厳しさは日常茶飯事ですが、それらを乗り越えたときの達成感は計り知れません。

私の場合、お金を稼ぐことが目的ではなく、自分の技術を磨き、将来的に自分のお店を持つ夢を叶えるための手段でした。
確かに生活のためにお金は必要ですが、私にとっての最大のモチベーションは「作りたいパンを作ること」、そして「人々を幸せにすること」でした。

この旅の中で、私は多くのことを学びました。
その一つが、自分の価値観や夢に忠実でいる重要性です。
また、仕事に対する情熱を持ち続けることが、どんな困難にも立ち向かう力になるということを実感しました。
私は、自分が信じる道を歩み続けることで、最終的には自分のパン屋を実現することができました。

ひとぱん工房としての私の旅はまだ続きます。
これからも私たちは、愛情を込めたパンを通じて、皆様に喜びを提供し続けていきます。
お互いに夢に向かって進み続けましょう。

おつぱんです!

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