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ラ・ラ・ランドな夜



旅行ではしゃぎすぎて熱が出た。
まるで子供みたいだと自分でも呆れる。

ジャグジーで水着のまま2時間くらい撮影ごっこしたのが良くなかったかな。「いいねえ、可愛いねえ!その表情最高!」と程よくうるさいカメラマンになりきるのがとても楽しかった。

そんなわけで今日はほぼ寝ていたのだけど、夕方から少し元気を取り戻したので大好きな映画をお供に作業をした。
「ラ・ラ・ランド」と「君の名前で僕を呼んで」を選択。

「ラ・ラ・ランド」は上京して1週間、初めてひとりで観に行った映画だ。ナイトショーだった。
メリーバッドエンドの苦しさに泣きながら(今日観ても泣いた)、冒頭の夢見ることを歌う曲に元気を貰う。思わず踊り出したくなるノリの良い曲がすき。

実際、暗い夜道で街頭をスポットライトに、着慣れないスーツのまま、鼻歌交じりで少しステップを踏みながら帰ったのを覚えてる。20歳。

最近、その当時のことをよく思い出す。
どこかで「過去の出来事を頻繁に思い出す場合、その時の何かが今の自分に必要だと思っている証」という嘘か本当か分からない話を聞いたことがある。

もし本当なら、必要なのは無鉄砲に突っ込んでいける力強さとかなのでしょうかね。あとは負けん気とか、無限大の好奇心とか、詐欺師が喜ぶ素直さとか。

そういうものを手放した代わりに何かは手に入れてるつもりなんだけどな。

とりあえず、毎日映画を流しながら絵を描く生活をしていたいので、明日も頑張る。書いたら叶うと信じて書く。ああ、他力本願だわ。

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