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チーム力を底上げする個別添削型 論理思考研修のやり方

海老原です。

チーム力を底上げする個別添削型の論理思考研修のやり方について考察します。効果的な論理思考研修を行う上で、私が注意していることをまとめます。


1.論理思考の3つのポイントしか教えない

論理思考研修では、以下の3つのポイント「だけ」を教えています。

-目的を押さえ続ける
-構造的に考える
-「要は」「例えば」を使いこなす
「主張」と「根拠」のセットを使いこなす。

「ロジックツリー」「ピラミッド・ストラクチャー」は難しい

論理思考を日常で使いこなすため複雑なことは教えません。

例えば、ロジカルシンキングの2大ツールである「ロジックツリー」「ピラミッド・ストラクチャー」も教えません。ロジックツリー、ピラミッド・ストラクチャーは、広く知られているロジカルシンキングの基本ツールです。しかし、この2つの基本ツールですら、日常で使うには難しいのです。

私が論理思考研修で、最初に聞く2つの質問があります。

①「論理思考、ロジカルシンキングを勉強したことがありますか?」

②「ロジックツリーやピラミッド・ストラクチャーを実際に使ったことは何回ありますか?」

「勉強したことはある。1,2回使っただけ」という受講者がほとんどです。つまり、日常で使える論理思考ツールになっていません。


2.論理思考の自分ごと化=仕事のメールを添削

「仮想的なロジカルシンキング練習問題」ではなく、「日常の自分自身のロジカルシンキング課題」を問題として、論理思考力を鍛えます。

毎回提出必須なのが、実際に送った「仕事のメール」です。身近で、自分事の問題でロジカルシンキングをトレーニングすることで、研修が終わっても日常で使えるロジカルシンキングを目指します。


3.論理思考の使い方を個別フィードバック

海老原の論理思考研修では、仕事のメールなど、受講者全員が1人1人異なる論理思考課題を提出します。講師は「赤ペン先生方式」で全員分の実務メールを添削し、改善ポイントをフィードバックします。

フィードバックでは、「目的」「構造化」「要は/例えば」の3つのポイントからフィードバックします。

4.チームで論理思考することの相乗効果

私が最近思っているのは、論理思考トレーニングは同じチームのメンバーで取り組むとスキルアップ・習慣化の効果があがる。また、チームメンバーが論理思考を学び、使いこなす中で個人の力はもちろん、チーム力そのものが向上するということです。

●チームまるごと論理思考トレーニングに取り組む

論理思考トレーニングは、スクールでも研修でも個人で参加する場合が多いでしょう。

私が勧めているのは、チームで同じ論理思考研修を同時に受けることです。会社組織の●●部、✕✕グループ、といった普段一緒に仕事をしている人が同時に研修に取り組みます。

1つ目のメリットは、組織の共通言語ができることです。組織共通言語ができ、コミュニケーションが円滑になることは研修共通のメリットです。ロジカルシンキングでは「今日の会議の目的は?」「要は、どういうこと?」といった基本的な共通言語が作れます。

しかし、普段働いているチームメンバーが一緒に研修すると「今日の会議の目的はわかった。もう少し具体的にすると、こういうことでよい?」といった言葉のニュアンスレベルまで共有できるようになります。


●マネジメントが部下の論理思考トレーニングにコミットする

チームで論理思考研修を行う場合、最近重要だと思っているのが、マネジメント・上司の論理思考トレーニングへのコミットメントです。

https://project-facilitator.com/logical-thinking-traning-1/

https://project-facilitator.com/logical-thinking-traning-curriculum/

(文責:プロジェクトファシリテーター 海老原 一司)

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