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萩の木戸孝允邸で発見したこと

 旅の途中で、こうした公開されている旧家を見学すると、色々な発見があります。
 桂小五郎は有名な歴史上の人物ですから、伝記等の著書は多々あります。そこそこに読んでいた私は、つい、現場のガイドさんに尋ねました。
「桂小五郎の身長は、どのくらいですか」
 現在の住宅に比べて、桂小五郎の生まれ育った木戸邸の鴨居が、低く感じたのです。
 江戸時代は、平均身長が現代より低いですから、当然家屋敷も低く建設されているわけです。
 ガイドさんが、身長を親切に教えてくれました。
「174センチだそうです」
 私は鴨居の真下に立ってみました。
 自分の頭と鴨居の間は、わずかです。
「私が171センチですから、当時の桂小五郎が頭の上に丁髷をのせていることを考えると、この鴨居だと引っかかりますね」
 ガイドさんも大いに頷き、私の見解に賛成してくれました。
「おそらく、首を傾げて、くぐったでしょうね」
 なるほど。歴史上の人物が、急に身近に感じた瞬間でした。
 木戸邸の門の外に出て、横丁に立ち、菊ケ浜の方に目を向けました。
 急に木戸邸の門から、単衣を荒っぽく着た髪の乱れた腕白小僧が走り出て私の脇を駆け抜けたように思えました。
 きっと、菊ケ浜に、走って行くのでしょう。
 私の推測では、桂小五郎の腕白時代は、高杉晋作は6歳年下、伊藤博文は8歳年下ですから、世代が違い、同じ土俵にはのらない思っています。
 それぞれに似たような世代で、腕白したのでしょう。

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