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わたしたち、Googleマップ愛用親子です

朝ごはんを食べていると、息子が
「給食にはね、美味しいヨーグルトと美味しくないヨーグルトがある。」と話し始める。
どういうことなのかよく分からなくて「どういうこと?」と聞くと、
「給食のヨーグルトは毎日変わるん。」とますますよく分からないことを説明された。

朝の支度を終え、わたしは千円札にドライヤーをかけた。
がまぐち財布を使っており、小さくてかわいくて、使い勝手が良いところが気に入っているのだが、雨の日に持ち歩いていると財布全体がいつの間にか濡れて、そのせいでお札がびちゃびちゃになってしまう。
昨日の雨でびちゃびちゃになった財布を一晩放置しておいたが、朝になってもびちゃびちゃのままであった。
なのでドライヤーである。

登校中、息子の顔をよくみると、牛乳かよだれらしきあとが口元についていた。
顔を洗うよう促すのを忘れてた。

子どもたちを各所に送り届け、わたしはどきどきそわそわしていた。
今日は電車に乗りたい、乗ろう。
三省堂書店神保町本店で『作家のプロフと愛読書展』というフェアが始まるということで、目的はそれ。
神保町本店、全然最寄りでもなんでもないけど行ってみよう!
バスで駅前まで行き、電車に乗った。
日々の相方Googleマップで調べ、歩き、無事に到着。
プロフ帳というのが我々世代にはささる。
読んだことある本を生み出して下さった方々が読んできた、愛してやまない本を知れて、あ〜この方々、本当にわたしと同じ世界に生きてたのかと実感する。
選書されているものは興味深いものが多く、物欲がふつふつふつふつ湧き立つ。
目的を楽しみ尽くし、迷いに迷って本を3冊買い満足満足。
天気も良いし、本当に気分が良い。
わたしは高所恐怖症の症状は出るが、高い建物という存在は好きなので、なんかもうびっくりするくらい高いビルたちを見上げに見上げ、興奮する。
どれだけ見上げても、高いビル側にいる自分の姿は一ミリも想像つかなかった。

近くの洋菓子店にも行き、ここはここで、誰から見てもこの人嬉しくて楽しくてたまらないんだろうなと分かるくらいに、うっきうきした。
ケーキとハムチーズサンドを買って帰った。

帰路につく。
最寄り駅につく付近で、これは危うい空腹だ。
そう言えば、朝ごはんの続きを食べようと思ってたのに、子どもたちの準備や千円札の世話に気をとられすっかり忘れていた。
10代20代で何度か低血糖を起こしたことがある。
体調を崩すまいと、電車内はなんとか耐え、電車を降りた駅の外でハムチーズサンドをかじった。

家に帰り、買ってきたハムチーズサンドとケーキを食べて、これは……!となる。
なにこれ美味しい。
見た目は派手ではないが、中身がすげえやつみたいな美味しさだ。
どうしようまた行きたい。
行けばいい。
食べ終え、布団を敷き、息子が帰ってくるまで昼寝をした。

息子が帰ってき、「娘のお迎えまで、2時間ちょっとある。それまでの間、息子の行きたいところに行ってやりたいことをやろう。」と告げる。
「スーパーと公園でもいい?」
行先のチョイスが庶民派でかわいい。
新しい公園に行きたいと、自らiPadで、親子でお世話になっておりますGoogleマップで検索し、「ここなら自転車で14分か、よし。」と行先を決めてくれた。
調べて、選択、決断することを我々は日々、繰り返して疲労していくが、その一つを息子が担ってくれ頼もしい。有難い。
公園とスーパーを息子ときゃっきゃしながら楽しみ、そうこうしているうちに娘のお迎えの時間になり、荷物を家に置くひまもなく保育園へ向かった。

保育園でお昼寝をしなかった娘は自転車のチャイルドシートで健やかに眠り始めた。
息子は明らかにペダルを漕ぐスピードが落ちているし、わたしは尻がいたかった。

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