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進撃の巨人

もう、今私は進撃の巨人の事しか考えられない。
進撃の巨人以外、何を考えたらいいのかが分からない。

昨今の漫画原作アニメは大体、最終章は映画等で上映される。だが、進撃の巨人は最後までアニメで、テレビで届けてくれた。エレンの最後を最後まで見届けられて本当に嬉しかった…
不器用ながらもあの二人は、確かに愛し合っていたんだ。

アニオリの、アルミンがエレンに一緒に地獄へ行こう、というシーン、もう、たまらなかった。
エレンだけのせいにはさせなかった、自分も共犯者なのだと…あの二人の友情は間違いなく本物だったんだ。たとえ地獄でもいい、地獄でいいから、2人とも空へ行った時には、また、2人でいいから、かけっこをして、たわいない話をしていてほしい。

かっこよすぎてもうどうしたらいいのか分からなかった。進撃の巨人を見始めたのは4年ほど前の話だ。もっと早く出会っていたかった。

進撃の巨人は世界で1番残酷で美しい物語だと私は思う。歴史は繰り返され続ける、人々の争いが終わることもなく。終わりが見えないのになぜ彼らはそれでも戦い続けたのか。それは、戦い続けることに意味があるからなのでは、と、全て見終わってから思った。

戦わなければ勝てない、勝てば生きる、負ければ死ぬ、これは平和な国で暮らしている私たちには無縁な話だが、今現在も世界のどこかで戦争は起きていて、今日も誰かが命を失っている。
巨人がいなくなっても、争い事は終わらない。何か一つ解決しても、また別の問題が出てきて、その度に人々は争うのだろう。

進撃の巨人は世界の現状の略図なのかもしれない。
自由とはなんなのか、この作品に出会ってから何度も何度も考えさせられた。

自由とは、、、未だに私はこの答えを導き出せていない。だが、自由とはエレンそのものの生き様だったのかもしれないな。

なんだかんだ、気持ち悪いほどにミカサのことを愛してるエレン、本当にとても良かった。
ミカサも、ちゃんと10年以上エレンを引きずったんだもんな…その末にジャンと結ばれる。10年も待って、ミカサの全てを受け入れて、そんなジャンも最後までかっこよくて最高だった。

誰1人欠けてはならなかった。それでも、巨人により、誰よりも仲間を失ってきた兵長、エルヴィンの仇を潔く打った。ああ、流石ですよ。兵長は。
最後の最後、心臓を捧げた。涙を流したあの兵長の顔は美しかった。これからは平和に生きてほしいと願うばかりだ。

最初はあんなにいた仲間が、自分たちが成長していく過程で何人も奪われ、失い、それでも戦い続けることを選択し続けたあの戦士たちを大いに称えたい。

この、あまりに残酷すぎる世界を私達も生き延びなければならないのだ。
彼らが私たちへくれたものを抱きしめて噛み締めて生きていきたい。
いってらっしゃい、エレン。

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