ひねもす

美味しいラーメンが食べたい🍜

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最近の記事

笑いと叫びは似ていると思わなくって?

「烏に単は似合わない」をようやく読了した。 https://comic-days.com/episode/10834108156630689648 無料期間があるので、是非読んで欲しい。※書いているうちに終了してしまいました。残念。 終盤であるミスリードのどんでん返しは原作が小説というなら納得。しかし漫画という媒体ではあんまり見ないのでかなり衝撃を受けた。あせびの醜悪さは、前々からネットでさんざん浴びるように見たので今更言うことが無い。ただ、こうした人間は現実にも確実に「

    • 寂しさ再生産2021

      >>ネットや携帯によって、コミュニケーションへの飢餓感や繋がりたいという欲求が加速しているというような話を聞くが、これって飢えや渇きに例えるより「小腹がすいた」感覚に例えるのが近いかなということを思った。テーブルの上にあるからついつい食べてしまうみたいな。そして間食に慣れると冷蔵庫が空の状態が我慢ならなくなるという。 寂しさ再生産という単語を初めて聞いたのは、確か大学の講義だったと思う。社会学か心理学か忘れたが、人文系の授業だった筈だ。要は「人はコミュニケーションを取れば取

      • ルックバックを読んで

        >> 藤本タツキ先生の「ルックバック」はとても素晴らしい作品であったけれども、大衆が抱える統合失調症への嫌悪感を投げつけられたようで、少し寂しかった。 ルックバックを読んだ。身を引き裂かれるような想いをした。それは多分、私は虚構によって生かされてきた人間だからだろう。ネットを騒がせている考察と言う名の決めつけの羅列には、割と辟易しといる。京アニへの追悼だというのも、精神病患者へのスティグマ化というのも、全ては読み手の受け取り側の自由だ。よしんばそれが正解だったとしても、一体

        • テティスの逆鱗を読んで〜精神的畸形が放つ美しさの危うさ〜

          というわけで、テティスの逆鱗を読んだ。読みたくて堪らなくて、すぐ本屋に駆けこんだ。きっかけはTwitterで見かけたレビューで、名も知らない誰かが書いた推薦文が響いてしまった。元々は美容整形をテーマにした作品が好きなのかも知れないが。ヘルタースケルターは擦り切れるほど読んだ。巻頭にある「笑いと叫びは似ている」という言葉と、完璧なフリークスであったりりこの顛末は未だに忘れられない。 少し昔の話をしよう。まだ分別のつかない子供の時分に親の整形外科の診察券を見て、「どうしよう!私

        笑いと叫びは似ていると思わなくって?

          飽きもせず、また漫画を描いている。

          前回のイベントから、もう二年が過ぎようとしている。あれから、新しい話は描いてない。描いたとしても落書きか短編だったと思う。内容すらよく覚えていない。描かねばならないという焦りから描いたものに愛着は持てず、見返すことすらしていない。 それでもまた漫画を描いている。もう、描くこと時代に意味はないかも知れない。単純に、描きたいから描いているだけだ。それでもやはり期待してしまう。読んでくれる人の、心に響くものを。 誰かの心に爪痕を残したい。死んだら一切が塵に還ったとしても誰かの心

          飽きもせず、また漫画を描いている。

          幸せって多分そういうこと

          とある小売りで働いてる。入って最初の上司とはだんだんと人間的に反りが合わなくなった。お互い「なんか嫌だなコイツ」となりながらも、まあ大人なんで弁えてなんとかしていた。漠然と「あっちが居なくなるか辞めるかしかないな〜」と思ってたら、聞いたことも無いような地方に飛ばされた。それがめちゃくちゃ嬉しくて、異動になるって聞いたのをニヤけるのを我慢して帰りに新しい服と帽子を買った。嬉しくってルンルンで店員さんに「何か良いことあったんですか?」と訊かれたけど言わなかった。仕事に関係無い無駄

          幸せって多分そういうこと

          部屋と夏油傑と私

          呪術廻戦にめちゃくちゃハマってしまったのに、作者が体調不良で休載に入ってしまいそりゃあないよ〜と嘆いている。大分前から体調が悪かったらしいので、しっかり養生して欲しい。ものつくりはアスリートと一生なのに、オフシーズンが無いから本当に大変だと思う。 本題に入ると、タイトルにあるように私の推しは夏油傑である。夏油傑は敵側の呪詛師で厳密に言うともう死んでいるので、本編では過去編か0巻にしか居ない。そして私は過去編の悩める高校生・夏油傑が好きだ。潔癖なタイプが理想の高さに挫けて闇落

          部屋と夏油傑と私

          ハサウェイ感想:息子がテロリストになったらどうしよう

          閃光のハサウェイ、2回目を見て来た。2回目にしてようやく重厚なストーリーや目まぐるしいバトルシーンを把握出来て楽しくなってきたところなので、あと何回かは見たい。正直言ってシンエヴァの35億倍は面白いし、作品としてもエンタメとしても比べるまでもなく勝っている気がするので、まだ見てない人は是非!(ひどいダイマ) 前置きはこの辺にして本題に入りたい。閃光のハサウェイは、とある事情で心に傷を負った潔癖で真面目な成年がテロリストに成り果ててしまうのを丁寧に書いた話である。はるか昔に御

          ハサウェイ感想:息子がテロリストになったらどうしよう

          ソシャゲの配布キャラを好きになって、人生が変わった話。

          元々型月が好きなこともあって、FGOをもう5年もしている。元々は違うキャラクターを推していたが、色々あってそのキャラも二次創作も見るのも辛くなってしまいゲームも辞めようかとしていた時だった。 私の推しは、FGOの配布サーヴァントだ。配布サーヴァントというのは限定イベントで貰えるアイテムのようなもので、期間内にクリアという時間制限はあるもののイベント内で条件をクリアすれば必ず貰えるものだ。推しは元々は漫画のキャラクターで、FGOのイベントに合わせて実装された。配布ということで

          ソシャゲの配布キャラを好きになって、人生が変わった話。

          「MARS RED」の1話が素晴らしくて、気が付いたらいつも無限ループしている話。

          MARS REDというアニメの1話がとにかく素晴らしい。何が素晴らしいかというと構成なのですが 、絵も音楽もとにかく素晴らしい。舞台が元になっているので全体的に耽美な雰囲気が漂っていて、最近のアニメには無い感じが気に入っています。 大まかなあらすじ。 地下に囚われている元・女優の吸血鬼は、壊れたレコードのようにサロメの芝居のセリフのみを口にしている。傍目には狂っているようにしか見えないが、意思疎通が取れているような素振りも見せる。しかし吸血鬼は脱走してしまい軍人は逃げた吸血

          「MARS RED」の1話が素晴らしくて、気が付いたらいつも無限ループしている話。

          鬱になり、一年くらい絵を描けなくなった話。

          昨年のコロナ禍が渦中になる春頃から、絵を全く描けなくなった。それどころか大好きだったインターネットやTwitterを見ることも書き込むことも出来なくなった。今思えば、だいぶ前に再発し誤魔化し誤魔化ししながら見過ごしてきた鬱がようやく行動を蝕んできたのだろう。私はようやく自分がひどく疲れ、身体も心もそこかしこが傷んでいることに気が付いたのだった。 それでもなんとか、仕事だけは続けた。家事は買い物が億劫で、掃除は取捨選択が出来ず、家の中はグチャグチャだった。だからせめて、労働だ

          鬱になり、一年くらい絵を描けなくなった話。

          とある同人イベントに参加した時の話。

          去年の年明けすぐ、とある同人イベントに参加した時の話をします。直前まで、本当に開催されるかかなりやきもきしました。私はメンタルが即身体に出るタイプなので、全然眠れないし中途覚醒してしまい「流石に、今回開催はヤバいかもしれない」と思いながらハラハラしていました。それに年末に持病で身体を壊したばかり。はっきり言って行くべきではないのかも知れない。何より、家族や職場に移したらどう説明するんだ?という悩み。色々なこと、ものすごく悩みました。でも「行きたい」という気持ちを優先してしまっ

          とある同人イベントに参加した時の話。

          さようなら、エヴァンゲリオン

          シン・エヴァンゲリオンが公開されて、早くも数ヶ月が経ってしまった。世の中の大半の人にとっては、エヴァはたかがアニメ映画である。たかがアニメ映画が終わることに感傷的になってしまうのは、私にとってエヴァはただのコンテンツではないからだ。 コロナの影響で公開が延期されて何故かホッと安堵したオタクも多かった筈だ。あのエヴァンゲリオンが終わってしまう。早く見たい。しかし、延期ならば終わらないままでいてくれる。見たいような見たくないような、複雑な心境だった。 そうしてようやく、公開の日

          さようなら、エヴァンゲリオン

          劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンの感想

          劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンを見て来ました。既にかなりの話題になってるみたいですね! 最初に見たのはFate/HFの予告で、その時は「絵が綺麗だな〜」と思っていた程度でした。サブスクにあったのでBGM代わりに見てみようかなと、気軽な気持ちで視聴スタート。結果、作業を中断して作品に見入ってしまいボロボロに泣いてしました...というのが、作品との出会いです。これはもう、絶対に劇場で見なくてはならない。そう思い、映画館に足を運びました。 劇場版はTVシリーズのその

          劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンの感想

          愛は呪いか祝福か?〜ナナチという光、またはパンドラの箱の希望〜

          メイド・イン・アビスという深淵から無事帰還しました。いや〜久しぶりに物凄いものを見てしまった。しかし、本当に良い映画だった。だが、エンタメとしては毒があまりにも強過ぎる。カップルで見に来てる人は正気ですか?もしかして、あちら側なのですか???などと、たくさん言いたいことはたくさんある。だけど今は、文字にして可視化する気力が無い。受けた毒とダメージを昇華仕切れてない。なので、今日はとりあえずナナチという光について話してみようと思う。よーし、がんばっちゃうぞ〜ᕦ(ò_óˇ)ᕤ

          愛は呪いか祝福か?〜ナナチという光、またはパンドラの箱の希望〜