毒親関連の話

突然だが私の母親はいわゆる「毒親」だ。
子供のことは母親である自分が一番知っているという傲慢な勘違い母の元、幼少期は毎日怒鳴られ自分を否定されて育った。よく殴られた。
昨日と今日、酷い時は数時間毎に母の言ってることが変わり、何が正しいのかよくわからず育った。
アル中で借金まみれのDV野郎だったらしい父親は乳児の頃母が父の元から逃げ出して以降、一度も会うこともなく数年前に自殺したらしい。ざまぁ。

おかげさまで今の私は立派にアダルトチルドレンだ。
分類はピエロ(クラウン)。
実家にいた時、母は大半怒っていた。なんとか笑って欲しくておどけてみたりテストでいい点をとろうと頑張ったり行きたくもない習い事に行った。
駄目だったけど。
そんな日々をすごしているうちに気づいたら人に怒られるのがめちゃめちゃ怖くなった。人に少しでも否定されるのがものすごく怖くなった。

一時期、母のことをめちゃくちゃ恨んだ。
実家を追い出されてすぐの日々、アダルトチルドレンという概念を知った日、人間関係の摩擦が辛くて泣いていた日々…
私がこんなに生き辛いのは全部お母さんのせいだと一人で泣いた日もある。
しかし私は彼女を責められるほど彼女のことを知っているのだろうか。
彼女も彼女なりに色々と頑張っていたのではないだろうかと最近思い始めた。

ただ理解しようとしているのは母親のことを許すためではない。

私の大好きなアルテイシアさんが上記コラム内で仰っている通り、毒親とはテロリストであり、和解する気はない。
あくまでテロリストの心情を理解することでこれ以上テロの被害を受けないように、被害を未然に防ぐために理解したいのだ。
もう痛いのも傷つくのもごめんだ。

たまに「親子なんだから分かり合えるよ」とか「子供が嫌いな親なんていない」と「お母さんのことも考えてあげなよ」とか砂糖と幻想にまみれた綺麗事100%の毒親ポルノをぶつけてくる人がいる。
恐らくそういった方に悪気はないのだけど、言われた瞬間解釈違いが地雷すぎてこいつとは二度と関わらねぇと心の中でブロックする。
そのようなことはなるべくしたくないのでリアルな人間関係では毒親関連の話は滅多にしない。

話が逸れた。母の話をするとしよう。
彼女はただ愛情表現がヘタクソすぎただけなのではないか。
あるいは自分自身もまた親から愛情を受けたことが少ないが故に子供にどう接していいかわからないだけなのではないか。
人付き合いが苦手だから人に聞くことも出来なかったのではないか。
ましてや地元を飛び出し、頼れる人が誰一人いない地で彼女自身も追い詰められていたのではないか。

そう考えると少しは心情が理解出来る。
ただどこまでが愛情からくるものででどこからが彼女の八つ当たりだったのかがわからない。
私は確かにいい子ではなかったけれど、毎日怒鳴られて人格や存在を否定されるほど悪い子だったのだろうか。
そのことを考えようとすると今でも胸が苦しくなる。のどが詰まる。現に今も半泣き状態でこの文を打っている。

お母さん、私はそんなに悪い子だった?
毎日怒鳴られて、殴られるほど悪いことしてた?

はぁ、しんどい。
何故テロリストのせいでこんな思いをしなければならないのか。
そもそもなぜこの文章を書いているのか。母の日のCMにあてられたのか。
よくない。自分を痛めつけるのはよくない。
自分を大事にしてくれない人を憎んで何がわるい。

世間一般ではまだまだ毒親、アダルトチルドレンの認知度は低い。
なかなか苦しみを理解してもらえる時がないし過去のフラッシュバックに押しつぶされてメンタルがヘラる日もある。
多方向から飛んでくる突然の毒親ポルノに負けそうな時もあるけど、なんとか自分を大切にして生きていきたい。

思ったこと、考えたことの吐き出し。