休職してまもなくの頃、　
わたしの頭は、　
恐怖感と罪悪感でいっぱいでした。　

・人の期待に応えなければ……　
・人の役に立たなければ……　
・レールを降りることが怖い……　

皆と同じように働くことが　
「普通」であり　
普通からはみ出さないでいることが　
「安心」であり　
安心を護り続けることが　
「王道」の生き方だ、　
と信じていました。　

ですから、　
そこから降りてしまうことに、　
ものすごく大きな恐怖心を抱いていたのです。　

・もう何の役に立てる気がしない……　
・もう二度と社会に復帰できない……　
・社会人不適合のレッテルを貼られてしまう……　

身の置きどころがない疎外感や不快感があると、　
人はどうすると思いますか？　

休みが必要なのに、　
強制的に何かをしようとしてしまうのです。　

私は、　
自分の欠点を克服するために　
四六時中、本を読み漁ったり、　
なんと国家資格の取得を目指そうとしました。　

どうしても頑張ることをやめられない。　
それが「安心を得るため」の方法だったのです。　

でも、それをしている限り、　
心が休まることはありませんでした。　

なぜなら、　
社会のニーズに応えようとするあまり、　
自分の心身のニーズに　
耳を傾けることができないからです。　

本当の意味で心身をやすめ、　
一歩前に踏み出すためには、　
いちど社会のニーズから離れ、　
自分のニーズをしっかり満たすことが　
何よりも大切です。　

あなたの心と体は、　
いま何を求めていますか？　

・ダラダラする　
・マンガを読む　
・ゲームをする　

なんでも構いませんよ。　

実は、一見すると、　
非生産的な行為にこそ、　
自らを回復させるカギがあります。　

なぜならその行為は　
他の誰かのためではない、　
自分のためだけに　
行われるものだからです。　

ふだん社会や他人を優先している人にとって、　
自分のしたいことをただすることは　
とても尊く得難い経験です。　

自分の存在を肯定するきっかけとなる、　
根源的な癒やしにもつながります。

だから　
どうかワガママになってください。　
どうかダラダラしてください。　

いちど社会のニーズから離れ、　
自分の心をしっかり満たす行為は、　
自分らしい人生を歩むうえで　
とても尊い行為なのですから。

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