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読書日記その545 「ワグネル プーチンの秘密部隊」



著者は2019年までワグネルに所属し、シリアの内戦でワグネル傭兵部隊の指揮官として活躍した人物だ。当時のワグネルは極秘の部隊で、戦線での取材や映像にも映ってはいけない徹底ぶりだったようだ。

ワグネルは基本的には、いわくつきの人間の集まりだ。しかし中には著者のようにしっかりと軍事訓練を積んだ者もいる。そんな軍事を知った者が指揮をとる命知らずの集団は、戦場ではかなりの戦果をあげたようだ。

本書でもシリア正規軍がビビって尻ごみする場面でも、ワグネルは突破してしまうことが数多くある。しかしそこには戦友の犠牲があるのも事実。本書はそんな死と隣り合わせの戦場で、仕事として戦場で戦う集団のドキュメンタリーなのだ。

また本書には、先日亡くなったプリゴジンとウトキンについても少し触れられている。プリゴジンとウトキンは、ワグネル内では慕われていたのが本書で垣間みえる。


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