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読書日記その551 「文化大革命 上巻」

毛沢東というたったひとりの人間のエゴで、中国全土が大混乱をきたし暴徒化する。その規模と激しさにはおどろきを隠せない。

それにしても共産主義というのはじつに聞こえがいい。平等・財の分配・格差のない世界。「これは革命だ!我らに正義あり!」「旧社会をぶっ壊せ!」「ブルジョワ階級をぶっ潰せ!」毛沢東をはじめその取り巻きは、このような言葉で若者たちを煽動していく。

とりわけ信じがたいのが、子どもや学生の多くがこれら毛沢東のマインドコントロールによって学校を破壊し、教師を吊るし上げていくことだ。それによってあらゆる「教育」が完全に崩壊していまう。

あくまでボク個人的なイメージだが、中国文化はすばらしいものがあるのに、どうも国民の民度は低いように感じる。それはこの時期に中国の「教育」が崩壊したことによる影響もひとつの要因なのでは。

なにしろこの闘争はわずか50年前、ボクが生まれた頃のできごと。ボクよりひとまわり上の世代の中国人はまともに教育を受けてないどころか、教師や上司を迫害した世代。習近平主席もふくめてね。

さあ下巻へ。なかなか難しかったり読みにくいところもあるけど、そんな難しいところはすっ飛ばす〜



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