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歯と口の健康について考えよう①


口の中の健康について、普段から気を付けていますか?
歯痛を感じた時や、むし歯になった時に改めて、歯の健康の大切さに気が付くことがあるかもしれません。
 
歯や口は、食事や会話を楽しむために欠かせない存在です。
ポストコロナの生活に変わっていく中で、マスクを外すことが増えてきました。
この機会に、マスクされてきた「歯と口」の健康について、考えてみましょう。


コロナ禍で、むし歯リスクが増大


コロナ禍における生活の変化は、歯と口の健康に大きな影響を与えていました。
 
・会話が減ることによる、口の中の乾燥
・マスク着用下で無意識に口が開くことによる、口の中の乾燥や唾液分泌量の減少
・リモートワークによる、食生活の乱れ
・感染症リスクを抑えるための、医療機関の受診控え
 
これらの影響により、むし歯のリスクが増えています。

歯と口の健康も、感染予防になる


口の中が不潔だと、腸内細菌のバランスが崩れ、全身の免疫力が低下する危険性が高まることが分かってきています。
 
また、高齢になると、「誤嚥(ごえん)」※により肺炎を起こしやすくなりますが、口の中を清潔にすることは誤嚥による肺炎の予防にもなります。
※誤嚥:食べ物や唾液が気管に入ってしまうこと


歯周病は口の中だけの病気ではない?!


テレビ・CMでよく耳にする「歯周病」は、全身にいろいろな形で悪影響を及ぼしてしまいます。
 
歯周病菌は血液に入り込んで、全身に運ばれていき、臓器や血管壁にたどり着きます。
そこで毒性を発揮し、炎症を起こすと、心疾患や慢性腎臓病、呼吸器疾患、骨粗しょう症、関節リウマチ、がん、早産・低出生時出産などにつながることが報告されています。
 
歯周病は口の中だけの問題ではなく、全身にも影響を及ぼし、重篤な病気のリスクにもなるのです。  (文:Y.K)

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