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ほっかいどう暮らし187 小平町 にしんラーメン

先日、お昼ご飯を食べながらNHKを見ていたら

日本海側の小平町で「サマーオレンジ」の収穫が始まった

というニュースが流れていました。

「サマーオレンジ」とは果肉が鮮やかなオレンジ色のスイカで、あっさりとした甘味が人気の品種らしい。

実はうちの妻、スイカが大好物なのです。どれくらい好きかというと、社会人になって初めてもらった夏のボーナスでスイカを1玉買い

子供の頃からの夢だった『スイカ丸ごと食べ』を実現したらしい。

今でも夏になるとスイカを1玉買ってきて

朝、昼、晩、夜食と、二日ほどで食べ切ってしまいます。

それほどスイカ好きの妻に「サマーオレンジ」を買ってきたら、きっと喜ぶに違いない。そしてうまくいけば

その週末の夜、ご近所の飲み友達のコーイチさん(50代初め)とゆういちさん(40代後半)と僕の3人でお酒を飲んでいた時のこと。

僕が、妻のスイカ好きと「サマーオレンジ」の話をしたら

コーイチさん 「そ、そんなにスイカが好きなのか?」

ゆういちさん 「じゃあ、明日サマーオレンジを買ってこようぜっ」

コーイチさん 「いいねぇ。うまくいけば

いやいや...何か不満があるのなら、それはあなた達に問題があるのでは...。

そんなわけで、3人で小平町に行くことになりました。

翌日、朝早い時間に出発。

小平町までは一般道を使って3時間半。あまり変わり映えのしない風景を眺めながら走っていると、突然コーイチさんが

「この前オードリーの番組でやっていた『自分クイズ』やろうぜっ」

と言い出す。

『自分クイズ』とは自分に関する問題を出し、他の人に答えてもらうクイズらしい。「それじゃあ、まず俺から問題出すわ」と言ってコーイチさん

「実は最近、俺の足の裏に『あるもの』ができました。いったい何ができたのでしょうか?」

...コーイチさん、その問題...考えたくもないし、答えたくもない...。

そんな事をしているうちに

北竜町に入りました。

北竜町は「ひまわり畑」で有名な町、せっかくだから見ていこうという話になり「ひまわりの里」へ。

初めて見る北竜町のひまわり畑は...うっ

わ〜〜〜〜〜っ!すごいっ!!

見渡す限り一面のひまわり。僕の頭の中では久石譲さんの『SUMMER』が流れ続けています。

これはさすがにおじさん達も感動しているだろうと横を見ると

ゆういちさんが、秦基博さんの『ひまわりの約束』を口ずさんでいます。あぁ、いい歌だなぁ。

その隣ではコーイチさんも何か小さい声で歌っている様子

...伊藤咲子?...『ひまわり娘』??

オヤジ3人で記念写真を撮った後、車は一路

小平町へ。

真っ先に向かいましたのは

道の駅 おびら鰊番屋

物販コーナーで「サマーオレンジ」を探したのですが

カット品はあるものの、玉のスイカは見当たらない。そこでお店の方に聞いてみると

「あ〜、『サマーオレンジ』は大変な人気で

...だからと言って、諦めるわけにはいきません。なにせ「お小遣いの値上げ」と「待遇の改善」がかかっているのですから。

「他のお店を探してみようっ!」

「急がないと無くなっちゃうかもっ!」

と車に戻ろうとしたら、コーイチさん

「待て待て、焦ったら負けだっ。ここはじっくり作戦を練り直そうじゃないかっ!

正直にお腹がすいたと言えばいいのに...。

そこで伺いましたのは、近くの海水浴場のすぐ目の前にあります

じょぐら さん

「海の家」っぽい雰囲気がステキです。

今はウニの時期のようですが、おじさん達はフツーに『カツ定食』を選択。僕は何にしようかと壁に貼られたメニューの写真をながめていると

にしん正油?「にしん蕎麦」はよく聞きますが、にしんの乗ったラーメンとは...ぜひ食べてみたいっ!!

3人分の注文をして、テーブル席で待っている間に

僕 「ニュースでは『サマーオレンジは地元の道の駅と留萌市内のスーパーなどで売られている』って言ってた」

コーイチさん 「じゃあ留萌のスーパーを一軒ずつ当たってみるか?」

ゆういちさん 「どんだけあるのさっ!」

コーイチさん 「ん~...最悪お取り寄せと言う手も」

僕 「ここまで来て、それを言う?!」

...結局小売りしてくれるかどうかわかりませんが、生産者の農場へ行ってみるということに...。

ちょうどそこにやってきました

にしん正油ラーメン

良い意味で、特に抜けたところのない『フツーにおいしい食堂のラーメン』と言った感じですが

それは、「海で目一杯遊んだ後に食べたら、絶対に間違いがない味」と言うことです。これはこれでうまいっ!

にしんは柔らかく煮込まれていてクセもない。ちょっと濃い目の味があっさりしたラーメンにアクセントを加えてくれる感じ

ごちそうさまでした。おいしくいただきました。

食後は、留萌方面に10㎞ほど戻り

加藤ファーム さんへ

倉庫には地方発送を待つスイカの箱が所せましと並んでいましたが、幸い小売分のサマーオレンジも残っていました。

そこで僕とゆういちさんが、手頃な値段のサマーオレンジを1玉ずつ買いました。その後でコーイチさん

「それとこれ、2玉ください」

はっ?2玉??

僕 「いやいや、一人一玉でも多いのに...」

ゆういちさん 「いくらなんでも4玉は多過ぎだろぅ」

と忠告したら

コーイチさん 「あぁ、こういうのは気持ちだから。キ・モ・チっ」

そう言った後

何の勝ち負けかわかりませんよっ!

その後日本海側のオロロンラインを南下し、家に帰り着いたのは夕方前。

ちょうどうちの妻が家にいたので

「はい、お土産。小平町まで行って買ってきた」

「『サマーオレンジ』っていう特産のスイカだよ」

と渡そうとしたら

妻 「あらぁ、ありがとう。でもさすがに4玉は多くないかい」

それを聞いて、コーイチさん

「でも奥さん、聞いたところではスイカ1玉

いやいや、コーイチさん...うちの妻...

ヘビ女じゃないからっっっ!!

おしまい

あまりスイカを食べない僕ですが

爽やかな甘さで、とても美味しかったです。

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