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かつてエロゲーを売っていた女子大生だった私、生きててありがとう

『生きててごめんなさい』

という、随分インパクトあるタイトルだなと気になりホームページを辿ったら粗筋でも気になったので観に行くことにした。

大学生の頃にミニシアター系を講義前や講義と講義の合間や講義後に観に行ったり、つまりどんなときでもな勢いで映画をたくさん観ていた。

映画を観たいので私の大学時代のお昼ごはんは大体おにぎりひとつだった。近隣のレストランで週一くらいのペースで友達と食事するのも嫌だった。お金が減るから!!いつもは130円くらいで済ませ、お財布の残りは映画代にまわしていた。バイトはしたりしなかったりだった。
何故ならヲタクだったのでシフトきっちり決めて出す長期バイトはイベント参加しづらいから続けにくい、それだけだった。
まじで長期バイトで年末コミケのためにシフトいれなかったら2箇所くらいバイト先で怒られた経験がある。
長期は年末だめだこりゃと年末年始は郵便局で働いていた。成人したら大学生でも深夜帯で働けるので短期で都内の時給の高い郵便局を探して稼いだ。深夜の郵便局が大好きだった。深夜4時代くらいに一時間半くらい長い休憩があるので廊下の灯りが仄かに一部を照らす感なほぼ真っ暗な食堂で小説を読みながら少しうとうとするのが好きだった。

バイトがない時期はたまにお金が足りないとなった場合は買っておいて積んでいたほぼ特典目的購入だったエロゲーを売ったりしていた。

ミニシアター系の映画が好きなエロゲーを中古売りする女子大生。

意味わかんねえよもう。

こんなだったので自分をネタに小説家(芥川賞作家さん含む)の方々のメルマガで度々投稿メールが紹介された。
当時はエロゲーを好んでする女子高生や女子大生は珍しかった。

今や時代が代わり美女が平気でエロ漫画を描いている。描き手がスタイルの良い巨乳だったりする中で巨乳のエロ漫画を描いて売っている凄い自由な時代です。

話がいつものように逸れたので観に行った映画の話に戻る。

私は最近「男女の恋愛物もう観れない〜」となっているのでちょっと怯えつつ観に行ったら生々しいくらいに人間の上手くいかなさを描いていた映画だった。観る側に委ねる感のラストが個人的に好物過ぎて余韻にニヤニヤしながらTwitterのツイートを打っていた。

#生きててごめんなさい #イキゴメ
#映画 #邦画
#ミニシアター #単館系
#映画好きな人と繋がりたい #邦画好きな人と繋がりたい
#movie #japanesemovie
#japanesefilm

他のかたのツイートで完全なネタバレじゃないけれど見かけていたのもあり序盤でその後の展開が読めてしまったのだけれどラストの一言とああそこで終わるのかあああああというのが凄く好みで勝手にドキドキしてた。

どうしてもパンフレット買うときに「生きててごめんなさい」「の、パンフレットを下さい」と言わなければで、生きてて申し訳ない気持ちに一瞬なった。が、皆生きてていいから!生きろ!タイトルに反して前を向いている映画のように思えた。全然ごめんなさい感はなかった。

自分よりこいつは下であってほしいとか、近しい人ほど自分より良くなってほしくないとか、生々しいくらい理解出来て気持ち良かった。
素直に醜い気持ちも認めたら、それって気持ちが良いことなのだな。

同棲はしていたのだろうけれど具体的な性描写や甘ったるいいちゃつきシーンもなかった(デートしているとか後ろから抱きしめるとかはあるのだけれど)のでカップルという感覚で登場人物を観ていなかったような気もする。異性で一緒に暮らしてって、恋人同士としての記号としてわかりやすいけれど恋人同士というよりはもっと人間同士の上手くいかない話だった。

私達が生きている世界では異性で恋愛をするものだというのが当たり前とされすぎていて私はそれがもう嫌だなと感じる。

上映されていた部屋から出たら『エゴイスト』のポスターが貼ってあって対照的だなと写真を撮って物販の階に降りた。


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